資産デザイン研究所代表の内藤忍氏が、各界のプロフェッショナルと投資談議に花を咲かせる、この企画。12月はカナダの商業施設投資をテーマに、『エルローゼンバーグコンサルタント社』のグローバルマネージャー、和田江美子さんと対談を行っているが、今回は、具体的な投資物件について触れたい。
優良なテナントが入る施設で
安定的な賃料収入が得られる
内藤 1棟の商業不動産を複数の投資家で所有できるよう、共有持分不動産貸して小口販売する「アームチェアオーナーシップ」ですが、『ReDev Properties Ltd』が手がけている具体的な物件を教えてください。
和田 『ReDev Properties Ltd』では、運営管理から売却まで代行し、オーナーへテナントの賃料収入と物件売却時の売却益をオーナーへ還元するというのが、一連のスキームです。過去の実績でいうと、賃料平均ネット利回りが5~7%、売却も含めた合計平均ネット利回りは17%、売却までの平均所有期間は5~7年になっています。2001年以降、オーナー数は5000人以上、その内4分の3がカナダに居住していて、さらにその3分の2がリピーターのオーナーです。
現在販売中の投資物件のひとつに、アルバータ州エドモントンの北西部にある『パリセーズショッピングプラザ』がありますが、ここはアルバータ州で最も交通量の多いふたつの道路の間にあり、小売商業エリアの中心地。周囲は高所得層の住宅地で、3万人規模の住宅開発も行われています。数年後には近隣に地下鉄も開通するので、魅力あるリッチだと思います。ちなみに、アルバータ州全体の小売店入居率は99%と高く、パリセーズショッピングプラザに至っては、100%で稼働、20のテナントが営業しています。こういった魅力を目の当たりにし、アメリカから進出するチェーン店も増えているようです。