資産デザイン研究所代表の内藤忍氏が、各界のプロフェッショナルと投資談議に花を咲かせる、この企画。11月はFPコミュニケーションズの浦田健氏が進める、スリランカのホテル投資プロジェクト「マリンドライブホテル」について取り上げている。
メンテナンスに手がかからず
ダウンサイドが限られる案件
内藤 「マリンドライブホテル」ですが、ポイントは、浦田さん自身が主要株主の現地法人を設立し、地主とタッグを組み、進めることだと思います。完全に足を突っ込んでいて、販売すればあとは知らぬ存ぜぬではありません。投資家と同じ船に乗るというわけです。それほどコミットして手がけるわけですし、勝ちパターンを見いだしているのだと捉えています。私自身も購入を検討していますから。
浦田 それはありがとうございます。今回は、デベロップではなく総合企画監修と販売代理を請け負うという形ですが、これまでの経験を活かして、成功に導きたいですね。
まだ、詰めるべき点はたくさんあります。ひとつは、ファイランチャイズの契約先。導入機材やネットワークシステム、ポイント管理、派遣されるスーパーバイザーの人件費などセットアップの費用もかかります。手を上げていいただいているチェーンはいくつかありますから、慎重に選定したいと考えています。
配当のスケジュールも検討中です。最初は稼働率が安定するまでは半年に一度など、毎月でないかもしれません。投資家のサポートも大事で、税務申告のニーズには対応する方針です。
内藤 いずれにしても、ダウンサイドは限られるプロジェクトだと思います。建物に瑕疵がある、まったく宿泊客が来ない、戦乱が起きるとは考えにくいです。オーナーも自分の建物になるわけなので、ヘタなモノを造るわけがありません。稼働後の運営はホテルのプロに任せることができ、メンテナンスも不要。海外不動産投資の初心者でもトライできるでしょう。