読者の皆さま、はじめまして。株式会社資産デザイン研究所の内藤忍です。
最初に少しだけ自己紹介をさせてください。私は、現在株式会社資産デザイン研究所の代表として、個人投資家の方に資産運用のアドバイスを行っています。
元々は、三井住友信託銀行から社会人生活をスタートし、その後外資系資産運用会社を経て、1999年にマネックス証券の設立に参画。以来マネックスグループで13年仕事をした後、クレディ・スイス証券のプライベートパンキング部門で富裕層向けの資産運用アドバイスの仕事をして、2013年に独立しました。
株式会社資産デザイン研究所のご紹介(Web)http://asset-design.jp/
また、資産運用関係の書籍は20冊以上出版しており、最新刊は2014年4月に刊行した「究極の海外不動産投資」(幻冬舎)です。
さらに、自分自身も投資家として、資産運用を続けており、金融資産だけではなく、海外不動産投資も行っています。アメリカのフロリダ州でコンドミニアムを購入し、海外不動産投資を開始しました。現在は、アメリカ(テキサス州)、マレーシア、カンボジアなどで投資を続けています。
このように海外投資を加速させている理由は、後から説明するように日本人を取り巻くマクロ経済環境が大きく変わっていると考えるからです。
本コラムでは、このような自分自身の投資体験も含め、これからの資産運用について、皆さまに情報提供していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、本コラムをお読みの方の多くは、既にある程度まとまった資産を保有していると思います。そして、その運用方法に腐心しているのではないでしょうか。
20代、30代の資産形成期においては、資産を増やすことに重点が置かれます。株式投資やFXなど少ない元本でもリスクを取って増やすことができる資産への投資が中心になると思います(若くても資産をお持ちの方ももちろんいらっしゃるとは思いますが・・・)。
ところが、40代、50代と年齢が高くなって、資産規模が大きくなると、資産形成期とは違った資産運用を検討する必要が出てきます。一言で言えば、資産を殖やすというより減らさない、守るという発想がより重視されるのです。
既に人口減少フェーズに入り、経済成長にも陰りが見えてきている日本においては、自分たちが働くことによって収入を得るというフローだけではなく、今保有している資産を活用することによって収益を稼ぐというストックの活用が必要になってきます。日本には1600兆円という個人金融資産があります。これを活用しない手はありません。
特に、金融資産を多く保有している人たちにとっては、資産の有効活用を考えることが必須なのです。そのためには、現在の日本が置かれている環境を認識し、将来を見据えた行動を取ることが求められます。
そのような備えも無いままに、何となく保有している資産をそのままにしている人と将来大きな落とし穴に陥る可能性があります。それが、日本人が抱える、「日本リスク」という問題です。この日本リスクから自分たちをどうやって守るのか。富裕層の方々にとっては重要なテーマになるのです。
では、日本リスクとは具体的にどんなリスクなのか?次回、説明していきたいと思います。
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内藤 忍(ないとう しのぶ)
株式会社資産デザイン研究所代表取締役社長
一般社団法人海外資産運用教育協会代表理事
東京大学経済学部、MITスローン・スクール・オブ・マネジメント卒業(MBA)。
大学卒業後、住友信託銀行に入社。
1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。
その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。
2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。
毎週発行する資産デザイン研究所メールは、購読者約12,000名と個人投資家の強い支持を受けている
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早稲田大学オープンカレッジ、丸の内朝大学などで講師を務め、雑誌、ネットでの連載コラムを担当。主な著書にシリーズ10万部を超えるベストセラーとなった「内藤忍の資産設計塾」シリーズ。「60歳までに1億円つくる術」「「好き」を極める仕事術」「丸の内朝大学マネーの教科書」など多数。最新刊は「究極の海外不動産投資」(幻冬舎)