ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントサービスの付加価値を見出す本連載。今月は金融機関とポイントとの連携がテーマで、最後は地銀の取り組みを紹介する。 (1/3から読む)−−−
お金の流れを可視化するだけではなく
ポイントプログラムも搭載
最後に取り上げるのは、ふくおかフィナンシャルグループ系のiBankによる無料アプリの「Wallet+(ウォレットプラス)」です。現在(4月下旬)は沖縄銀行、熊本銀行、佐賀銀行、十八親和銀行。十六銀行、南都銀行、広島銀行、山梨中央銀行が対応していて、アプリをダウンロードして新規アカウントを作成のうえ、対応金融機関の口座を登録して使います。
機能はいくつかあり、残高照会、収支管理、明細照会はもちろんのこと、自分で目的と金額を決めて貯金する「目的預金」といったサービスも搭載。目的預金が増えるとお得なクーポンがもらえます。情報コンテンツも配信しているので、アプリから情報収集も可能です。
さらに、対象銀行での取引や各種キャンペーン、他社ポイントからの交換で、ポイント(myCoin)がたまり、たまったmyCoinはWallet+の貯蓄口座にキャッシュバックしたり、dポイントやTポイント、楽天ポイントといった他社ポイントへ移行することができ、ユーザー同士で送ったり受け取ることも。ポイント投資への活用にも対応しています。
このように、ポイントを使った取り組みは各行が始めていて、広がりを見せています。これまでは規模やエリアで選んでいましたが、今後は「ポイント」も加味されていくのかもしれません。