ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントサービスの付加価値を見出す本連載。今回は、菊地氏が利用したプレミアム系クレジットカードの体験系サービスをレポートしている(1/3から読む)。−−−
ドコモはdポイントクラブ会員向けにサッカー観戦のチケットを抽選販売
野球に限らず、サッカーやバスケットボールなど、日本ではさまざまなスポーツ観戦で盛り上がるようになりました。こうしたなか、7月23日に国立競技場で行われた明治安田Jリーグワールドチャレンジ2023 powered by docomo「横浜F・マリノス vs マンチェスター・シティFC」をエキサイトシートで観戦してきました。
チケットは、ドコモの共通ポイント「dポイント」のクラブ会員向けに抽選で販売され、エキサイトシートは一次選考抽選販売で完売となったそうです。詳細は控えますが、チケットはかなり高額で、その人気の高さが伺えました。試合当日はフィールドに近いため選手を間近で見ることができ、ハーフタイムショーもあるなど、親子で楽しめるイベントでした。
このように、スポーツイベントの盛り上がりを受け、カード会社や共通ポイントでは、今後も観戦チケットの抽選販売は増えていくかもしれません。とりわけ、プレミアム系クレジットカードでは食事とプレミアムシートをセットにした「ホスピタリティパッケージ」の取り扱いが目立ちます。実際のところ、私はセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードのキャンペーンでWBC(ワールドベースボールクラシック)のチケット購入権利が当選し、3月に東京ドーム行われた日本対チェコ戦を子どもと観戦してきました。観光系のイベントはすでにお馴染みですが、さらにジャンルが広がりつつあります。
アウトドアブランドからハイクラスのカードが登場
富裕層の拡大を受け、日本でも様々なカード会社・企業がプレミアム系クレジットカードを発行するようになりました。7月26日からは、三井住友カードとアウトドアブランドのスノーピークによる、「スノーピークカード」の発行が始まっています。
同カードはスノーピークのポイントサービス実施店で同社製品の購入やサービス利用で「スノーピークポイント」がたまり、たまったポイントをオリジナルのポイントギフトと交換したり、直営店やオンラインストアで1ポイント=1円で利用できます。
カードは2種類で、年会費3万3000円のゴールド、同8万8000円のプラチナをラインナップ。こと、プラチナは他社のプレミアム系クレジットカードと同水準の年会費を設定しています。ただしポイント還元率は1.5%と高く、入会・継続で3万ポイントも付与。年1回のノベルティプレゼントやコンシェルジュサービスや、Visaプラチナ ホテルダイニングなどの特典も。ゴールド、プラチナ共通として、公式オンラインストア送料無料、先行アパレルセールの案内、直営キャンプフィールドの先行予約などの特典も用意しています。
一見すると年会費は高額ですが、ボーナスポイントを考えるとそうではなく、プレミアム系クレジットカードの特典は網羅しています。航空系のクレジットカードと同様、ポイントの使い方に特化したカードと捉えスノーピークのユーザーであれば、選択肢に挙がるでしょうし、ユニークな試みだと思います。