KLの象徴であるペトロナス・ツインタワーの隣に作られるフォーシーズンズ・プレイスKLは、KL最高級のショッピングモールが階下に完成し、さらに今世界で最も評判の良いフォーシーズンズ・ホテルが20階まで入居します。ホテルの上のフロアは60階まで、レジデンスが作られる予定です。ホテルよりもレジデンス向けのプールなど共用施設も豪華で、日本にも同様のクオリティの高級コンドミニアムは見当たらず、お客様はもちろん私も完成を楽しみにしています。
ナジブ首相の資金スキャンダルや資源価格安で、マレーシア経済の先行きに不安の声も高まっています。しかし、マレーシアはここ5年、5%前後の経済成長率をコンスタントに達成してきていて、国民の平均年齢が28.5歳(ちなみに日本は46.5歳)と長期的に人口が伸びていくことが予想され、不動産市場の成長ポテンシャルは大きいと見ています。
池田さんだけでなく、家族もKLでの生活を楽しんでいます。奥さんは20年ほど前にシンガポールに1ヵ月ほど滞在したことがあり、その時にKLを訪れたことがありました。まだペトロナス・ツインタワーもなく、ジャングルが広がっているこの時のイメージが強く、3年前に移住するときには生活がきちんとできるか不安だったようです。
しかし、実際に生活を始めてみるとそのイメージは覆されました。池田さんたち家族はKL随一の高級モールであるパビリオンに併設されたコンドミニアムに住んでいますが、部屋からエレベーターで階下のモールに降りて、何でも買える生活はとても便利なようです。マレーシアでの小さな子供がいる生活では誘拐が最も大きなリスクですが、ドライバーさんが月6万円ほどで雇え、学校の送り迎えや買い物も全て親子で、車で行けるので安心なようです。
有機野菜やオーガニックワインなども手に入り、池田さんたちの周囲の健康意識が高い外国人たちも総じて快適に暮らしているようです。レストランのレベルも高く、今回池田さんたちのオススメのレストランに案内頂きましたが、料理はもちろん、内装のクオリティも高くとても優雅な時間が過ごせました。
池田さんのお子さん2人はともにインターナショナルスクールに通っています。東南アジアを中心に広くグローバルで仕事をする中で、英語/中国語が流暢であることの有利さを思い知った池田さんにとって、KLのインターの教育環境は理想的であると話しています。 [/one_half_last]
これはシンガポールのインターも同じだと聞いていたのですが、KLのインターにはアジアだけでなく広く世界から多様なバックグラウンドの生徒が集まっていていることも、とても魅力的なようです。
KLの国際空港はハブ化がすすめられていて、ダイレクトにフライトで訪れられる場所も年々増えています。池田さんたち家族もこれまでランカウイ島やコタキナバルなど近隣のリゾートを訪れて、余暇も充実した生活を送っているようです。
仕事においても、マレーシアに投資をする企業オーナーや起業家が増えてきているため、KLに日本人のハイエンドのコミュニティを作って、拡大していきたいと池田さんは考えています。また、マレーシア以外の都市のハイエンド不動産の取り扱いを考えているということで、取材中に新たに進出する都市について議論が盛り上がり、近いうちにドバイの不動産市場を一緒に視察することになりました。
前回の田中さんもそうですが、ビジネスを新たに立ち上げる日本人が東南アジアの諸都市にはどんどん増えてきていて、刺激をもらえ、さらにお互いのビジネスの拡大も協力して行えることに、とてもワクワクしています。
ここまで書いてきたようにKLでの生活は、日本人がこれまで描いてきた安くてお得な東南アジア生活というイメージではなく、高いクオリティのグローバルな生活が楽しめるというモノに近づいてきています。グローバルな環境には関心があるけれども、シンガポールや香港は高すぎるという人は、ぜひ一度KLを訪れてみてください。