ルノワールの名画を
ストリート流にアレンジ
続いて向かったのは「SIDE CORE」。ここは、ストリート系の作品をメインに展開しています。中でもインパクトがあったのはルノワールの名作『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』をオマージュしたMADSAKI(マッドサキ)の作品。
誰もが知る印象派の名画を元ネタにして、スプレーアートで再現したストリートな仕上がり。スマイルマークを彷彿させるつぶらな瞳の人物が印象的です。
こちらが本家ルノワールの『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』。見比べてみて「ただのパクリでは?」と思われた人もいるかもしれません。でも、マリリン・モンローや毛沢東のポートレート、キャンベルスープのパッケージをそのまま流用したアンディ・ウォーホルの作品が、今では億単位の値段になっています。
現代アートの世界では既製品をそのまま使用したり(=レディメイド)、過去の名作をネタにして自分の作品に取り込むことはひとつの手法として定義されています。つい先日も、アメリカ人作家のリチャード・プリンスが、他人のインスタグラム画像を無許可で作品に取り入れて大きな物議を醸しました。(参考URL:違法?合法?他人のインスタ写真を無断使用した作品が約1千万円で落札 アート界に物議)