ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

アートフェア東京2016を歩く <前編>

マニキュアアートで魅せます
女子力高めの新人作家

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鉛筆、絵の具、ペンキ……、絵を描くための道具はいろいろありますが、ギャラリー戸村の伊東千紘さんはマニキュアを使って絵を描くアーティスト。

以前は普通にアクリル絵の具、油絵の具で絵を描いていたという伊東さん。

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マニキュアを水に垂らして爪楊枝でひっかくことで、この幻想的な模様が生まれます。それをプラスチックフィルムを使ってキャンバスに転写させれば完成。製作方法を聞いた九島氏がひとこと、「まるで、カフェラテアートだ」。

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ぱっと見手慣れた作風に見えるけど、伊東さんは今回のアートフェア東京2016でデビューというから驚き。「海外の人が多くて緊張しますね~。でも、たくさんの人と知り合えたのでよかったです!」と、初々しいコメントをいただきました。

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作業の妨げになるからネイルはやりません。

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初日に展示した5点の作品はすぐに完売。その後作品を追加したけれど、われわれが取材した金曜日の時点で全12点中、すでに10点が売約済みとなっていました。デビューしたてということで、小サイズの作品は2万円台というリーズナブルプライス。

このようにアートフェア東京では誰もが知る大家から、将来が期待できる新人アーティストまでが一堂に会します。まだ誰にも発掘されていないニューカマーを探り当てるのもひとつの醍醐味。あなたならこの作品、どう評価しますか?

ということで、レポート前半はここまで。後半では九島氏が一目惚れした写真と見まごうようなフォトリアリズム作品やNYの現代美術家クリストファー・ウールの作品など、まだまだ奥深い現代アートの世界をご紹介します。お楽しみに。


取材協力:アートフェア東京

TEXT:舩山貴之
撮影:杉山順平

エンリッチ編集部

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