ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

アートフェア東京2016を歩く <後編>

圧倒的な筆致に息をのむ
フォトリアリズム

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渋谷と新宿の背景をリアルにトレースした絵画は、大阪にある「Yoshiaki Inoue Gallery」の平久弥氏の作品。

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香港、台湾、韓国などのアートフェアにも参加し、ロスやニューヨークでも展示をするなど、海外でも活躍しています。

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「まるで写真ですね。絵から音が聞こえてきそう。この階段の奥になにがあるのか、ドキドキしてくる」と、細かい描写に感心しきりの九島氏。

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目の前の作品だけでは飽き足らず、カタログの隅々まで目を通します。

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無人の駅を描いた作品は、床や柱の反射、映り込みまで忠実に再現しており、一分の隙もない完成度の高さに驚かされます。丁寧な描き込みの作品は、おおよそ完成までに2ヶ月を要するとのこと。

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平氏の作品にすっかり魅了された九島氏。カタログにサインをいただきご満悦です。

マンガのコマで構成された
スーパースターの肖像画

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同じギャラリーでもうひとつ目をひいた作品が、こちらの巨大なボブ・マーリー。

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実はこの作品、近づいてよく見ると……、わかりますか?

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そうです、すべてマンガのコマで構成されているのです。

台詞も書き込まれているということは、ちゃんとしたストーリーがあるということ。作品の左上から読み進めることで、一連のストーリーマンガになっているのです。こんな手の込んだ作品を描いたのはU-die(ユーダイ)氏。

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ボブ・マーリー以外にもマドンナやマイケル・ジャクソンを題材にした作品を発表しています。マイケルの作品はパラパラマンガになっていて、ページを早くめくるとスリラーのダンスを踊るというこだわり具合。

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このマイケルは卒業制作として作ったものだそう。学生時代からハンパじゃないこだわりが伺えます。

海外でも知名度の高いスーパースターを題材にしたU-die氏の作品は、多国籍のシンガポールなどでは人気が高いとのこと。こんなポップな作風ですが、学生時代は油画を専攻していたというからさらにオドロキです。

エンリッチ編集部

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