ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

エアライン・アライアンスから見たカード 1/3回

では、日系のJAL、ANAでは生前に譲ることはできないのかというと…JALでは一定の条件をクリアすれば可能なようです。そのカギが「ミリオンマイラー」です。

JAL

ミリオンマイラーとはその名の通り、「100万マイル」の獲得者のこと。距離にすれば、地球40周分の獲得マイルに相当します。ANAの場合は「ANA Million Milerプログラム」というサービスがあり、マイレージ会員を対象に、入会後の総飛行距離「ライフタイムマイル」の獲得数に応じて特典を用意。100万マイルを超えると、マイルの有効期限が生涯に渡って延長、失効しなくなります。さらに、ANAスーパーフライヤーズカードにいつでも入会が可能で、生涯に渡り「ANA SUITE LOUNGE」も利用できるようになります。いうなれば、最上位のサービスが受けられるというわけです。

一方、JALも同様のサービスを展開していて、JGC会員を対象とした「JGC Life Mileage」がこれに当たります。こちらも、JMB入会以降のマイル積算対象運賃での搭乗実績に基づき、生涯実績100万マイル(各年の4月末時点で、国際線区間マイル100万マイルまたは国内線1250回のいずれかを達成)を獲得したJGC会員を「JGC Five Star」として、各種特典を付与するという内容です。気になる中身ですが、1・2親等以内の親族全員がラウンジ利用できたり、家族用にサクララウンジクーポンを毎年5枚プレゼント、家族をJGCの本会員に3人まで招待、マイル有効期限の撤廃、そしてマイルの譲渡と、こちらも豪華な特典が用意されています。

100万マイルの到達というと、なかなか厳しいクリア条件なのですが、ビジネスやプライベートでエアラインの利用が多いエンリッチの読者であれば、不可能でないかもしれません。生きている限り享受できる高付加価値のサービスを目指してみませんか。

 
ーーエアラインの搭乗などによって付与されるマイルは、高い価値を持つ。だからこそ、相続させる意味もあるだろう。日系メジャー2社が、これに対応しているのは、うれしいところだ。しかもJALであれば「JGC Five Star」になることで、生前の譲渡が可能になるという。

それでは次回からは、本題のエアライン・アライアンスについて話を掘り下げ、相性の良いクレジットカードも紹介していこう。

 


[catlist tags=”エアライン・アライアンス” orderby=date order=asc]


エンリッチ コラムニスト 菊地崇仁 

菊地崇仁(きくち・たかひと)

北海道札幌市出身。1998年に法政大学工学部を卒業後、同年日本電信電話株式会社(現NTT東日本)に入社。社内システムの開発、Lモードの料金システム開発、フレッツ網の機器検証等に携わり2002年に退社。同年、友人と共に起業し、システムの設計・開発・運用を行う。2006年、ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、2011年3月代表取締役に就任。2013年、All About「ポイント・マイル」のガイド、ザイ・オンライン「人生を5%豊かにするクレジットカード活用術」のコラム、ペイメントナビへの記事提供を開始。2014年から東京バーゲンマニア「お金の貯まるカード活用術」のコラム、カカクコム、ECZine、日経トレンディネットへの記事提供を行っている。ポイント・マイレージに関して、テレビ・雑誌等でも活躍中。著書に『新かんたんポイント&カード生活 (自由国民社)』、『得するポイント(カード)の貯め方・使い方 (日本監督協会)』。ポイ探


菊地崇仁

Return Top