子どもの見守りサービスにJR東も参入
交通系のICカードを使ったサービスでは、子供の見守りも利用者が増えています。例えば、東急セキュリティによる「エキッズ」は、子供がPASMOを利用して東急線の駅自動改札や東急バス運賃機をタッチすると、保護者の携帯やスマホに通過情報が配信されるというもの。共働きが多い昨今、こういった見守り・防犯サービスへのニーズは高まっています。
利用料金は子ども1名+メルアド1個につき月額500円+税、半年契約が前提で、6カ月ごとの契約期間で3000円を負担するという仕組み。支払いはクレジットカードだと「TOKYU CARD」のみが対応し、預金口座振替も可能です。
なお、同様のサービスはJR東も始めています。それが「まもレール」で、セントラル警備保障との共同によるもの。子どもがSuica、PASMOで対象駅の自動改札機を通過すると、登録した保護者のスマホなどに「利用駅」「通過時間」「チャージ残高」が通知されます。メール以外にも、JR東日本アプリのプッシュ通知での配信にも対応しているようです。現時点では山手線、中央線(東京~高尾間)の57駅でサービスを提供していますが、2018年春までに首都圏244駅に拡大する予定。利用料金は、子供1名+保護者1通知で税込み月額500円です。
関西を中心に普及している交通系ICカードの「PiTaPa」でも同様のサービスはあり、大阪市営地下鉄、阪急電鉄、京阪電車、近鉄など複数の私鉄で共通して使え、電鉄ごとに複数のICカードを持つ必要がないという点でメリットが際立ちます。首都圏では、小田急電鉄が12月2日から、小中学生と保護者を対象にした「小田急あんしんグーパスIC」を始めました。セキュリティ会社やモバイルキャリアによる子どもの見守りサービスはこれまでもありましたが、いよいよ鉄道会社も本腰を入れるということでしょうか。今後も、新たな取り組みが出てくるかもしれません。