「MAMOLEAD(マモリード)」の特徴は、LEDランプや液晶、番号を入力するタッチボタンといった電子パーツを搭載していること。通常はオフの状態で、カードを利用するたびに、カード上のタッチ式ボタンに設定したパスワードを入力しないと、カードは起動しません。
そして起動させると液晶にカード番号が表示、その間のみ磁気ストライプ・ICチップの機能が有効になり、店頭決済やネット決済で利用できるという仕組みです。利用後は液晶のカード番号は非表示になり磁気ストライプ・ICチップともに機能は停止するので、決済には使えなくなります。
このカードが優れているのは、セキュリティ機能の高さです。ホルダーがみずから設定したパスワードを入力しないことに起動せず、仮に盗難やスキミングにあったとしても使うことはほぼ不可能でしょう。利用時以外はカード番号は非表示なので、重要な情報が隠れるという点からも盗み見される心配もありません。
ちなみに、クレジットカードのサーズは国際規格の「ID-1」で定められていて、タテ53.98㎜、ヨコ85.60㎜、厚み0.76㎜で統一されています。ICチップや磁気ストライプ、カード番号の配置も同様で、カードごとに変えるわけにはいきません。
こういった縛りのあるなか、「MAMOLEAD」は厚さ1㎜にも満たない薄さのカードにいくつもの電子パーツを組み込んだのですから、技術の高さには舌を巻くほどです。そこで気になるのはバッテリーですが、公式の発表によると5年以上起動できる超軽量、小型のバッテリーを搭載しているので困ることもなさそうです。電池が切れる前に新しいカードに更新されます。
ーーー最高峰のセキュリティ機能を持つ、世界・日本初のロック機能付きクレジットカード。いざ発行されるとなると、さらに話題を呼ぶだろう。では、なぜこういったカードが登場することになったのだろうか。次回は、クレジットカードのセキュリティ事情に迫ろう。