欧州では主流の決済手段に成長
カードをタップする「コンタクトレス決済」
普及が進んでいるのは、コード決済だけではありません。NFC対応クレジットカードを専用リーダーにタップして決済する「コンタクトレス決済」も、今年は加盟店が拡大しそうな勢いです。
同サービスはロンドン五輪をきっかけにイギリスで利用が進み、現地では買い物はもちろん、日本人がSuicaを使うように、コンタクトレス決済で地下鉄やバスも利用できます。いまでは欧州における主流の決済方法のひとつになりました。スピーディな決済が可能なだけではなく、クレジットカードを店員に渡す必要がないのでスキミングの防止にもつながるというのが特徴です。今年は日本国内でラグビーワールドカップが開催されますが、ラグビー人気の高い欧州からは、多くの旅行者が訪れる可能性があり、日本国内でも対応が迫られているというわけです。現状では、ローソンやTSUTAYA、マクドナルド、東急プラザ銀座などが導入していますが、さらに増えていくと思います。
なお、コンタクトレス決済はクレジットカードに付帯するサービスです。各社は「Mastercard®コンタクトレス」、「Visaのタッチ決済」、「JCB Contactless」、アメックスはシンプルに「コンタクトレス決済」の名称で提供していて、いまは対応カードを持っていなくても、期限切れのタイミングで非接触に対応したものに切り替わっていくはず。カードをそのまま使うことができ、国外でも利用が可能なので、プライベートやビジネスで海外に出かけることが多い人にとっては、便利なサービスかもしれません。
従来のクレジットカードや電子マネーに加えて、コード決済、コンタクトレス決済と、多様なサービスが生まれているのがキャッシュレス決済の現状です。とりわけコード決済は加盟店の手数料負担が安く抑えられているので、中小規模の小売店などでも採用されていくと思います。また、これらにはポイントプログラムが用意されているなど、独自の特典もたくさん。現金払いより付加価値が高くなるケースもあるようです。生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。