進む証券会社とクレジットカードのコラボ
アプラスからは「マネックスカード」が登場
近年は、クレジットカードでたまったポイントや共通ポイントで金融商品を買う、「ポイント投資」が注目を集めています。松井証券ではポイントで投資信託を購入できる「MATSUI SECURITES CARD」を発行したり、三井住友カードとSBI証券は、クレジットカードで投資信託を買うことができる「投信積立サービス」や資産運用でポイントがたまる「Vポイントサービス」を今年6月30日から始める予定です。
こうしたトレンドをキャッチアップすべく、この春より口座開設者向けに「マネックスカード」の発行を開始するとは発表したのが、マネックス証券です。
同カードの特徴は、カード利用するとマネックス証券での株式手数料に充当したり、コインチェックで暗号資産に交換したり、他社提携ポイントに移行できるマネックスポイントが付与されること。今後は、マネックスカードで投資信託の積立もできるサービスも開始する予定です。
これまでマネックスポイントの獲得には投資信託の保有か株式の売買が必要でしたが、マネックスカードがあると決済で付与されるようになります。付与率は100円=1Pと悪くない水準です。
同社ではこれまで、マネックス証券のキャッシュカードとセゾンのクレジットカードが一体になった「マネックスセゾンカード」を発行していて、このカードではマネックスポイントと永久不滅ポイントを相互に交換できるといった特徴がありました。ところが、このカードの新規申込は停止しました。セゾンは独自にポイント運用サービスやカードでの積み立て投資サービス「セゾンポケット」を提供しているのが影響しているのではないでしょうか。
–––ポイント活用は、証券会社のトレンド。今後、他社追随するだろう。次回、3月最後はリクルートが発行を始めた、高還元のビジネスカードを取り上げよう。