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新規発行の個性派クレジットカード 2/3

進む証券会社とクレジットカードのコラボ
アプラスからは「マネックスカード」が登場

近年は、クレジットカードでたまったポイントや共通ポイントで金融商品を買う、「ポイント投資」が注目を集めています。松井証券ではポイントで投資信託を購入できる「MATSUI SECURITES CARD」を発行したり、三井住友カードとSBI証券は、クレジットカードで投資信託を買うことができる「投信積立サービス」や資産運用でポイントがたまる「Vポイントサービス」を今年6月30日から始める予定です。

こうしたトレンドをキャッチアップすべく、この春より口座開設者向けに「マネックスカード」の発行を開始するとは発表したのが、マネックス証券です。

同カードの特徴は、カード利用するとマネックス証券での株式手数料に充当したり、コインチェックで暗号資産に交換したり、他社提携ポイントに移行できるマネックスポイントが付与されること。今後は、マネックスカードで投資信託の積立もできるサービスも開始する予定です。
これまでマネックスポイントの獲得には投資信託の保有か株式の売買が必要でしたが、マネックスカードがあると決済で付与されるようになります。付与率は100円=1Pと悪くない水準です。

同社ではこれまで、マネックス証券のキャッシュカードとセゾンのクレジットカードが一体になった「マネックスセゾンカード」を発行していて、このカードではマネックスポイントと永久不滅ポイントを相互に交換できるといった特徴がありました。ところが、このカードの新規申込は停止しました。セゾンは独自にポイント運用サービスやカードでの積み立て投資サービス「セゾンポケット」を提供しているのが影響しているのではないでしょうか。

–––ポイント活用は、証券会社のトレンド。今後、他社追随するだろう。次回、3月最後はリクルートが発行を始めた、高還元のビジネスカードを取り上げよう。

菊地宗仁_300

菊地 崇仁 (きくち たかひと)

株式会社ポイ探 代表取締役。大学卒業後、日本電信電話株式会社(現NTT東日本)入社。システム開発に携わる。2002年の同社を退社後、友人と共に起業。ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、2011年代表取締役に就任。現在All About、カカクコム、ECZine、日経トレンディネットへ記事を提供する他、テレビ・雑誌でも活躍中。著書に「新かんたんポイント&カード生活 (自由国民社)」、「できるAmazonスタート→活用 完全ガイド(インプレス)」他。

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