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香港のローカルバンク Vol.1 

中島 その通りです。NWBは香港のローカルバンクのひとつ。さらに詳しく申し上げると、NWBは英国領バージン諸島に本社を構えるBVI法人OJBC Co.Ltdの100%子会社であり、株主として名を連ねるのは、日本から新生銀行やマネックスグループ、「日本政策投資銀行(DBJ)」と「あすかアセットマネジメント」とのJVとして2005年に設立されたプライベート・エクイティ投資会社のADキャピタル、東急リバブル、香港からは、同地域に拠点を置き包括的な金融商品のプラットフォームを有する多角的金融ナビゲーターのコンボイファイナンシャル、香港最大の高級スーパーとして知られる「シティスーパー」などを傘下に有する、フェニックスグループなど、国内外で確かな経営基盤を持つ、上場企業やファンドです。

エンリッチ 中島努氏 インタビュー

内藤 ちなみに、OJBCは「Oversea Japanese Banking Corporation」の略だとか。どういった意味が込められていますか。

中島 いまアジアに移り住んで活躍する日本人は、およそ38万人いて、今後も増え続けるでしょう。目的はビジネス・資産運用など様々ですが、OJBCはNWBを通じて、そういった人たちを金融面から支えたいと考えています。シンガポールで2番目の規模を誇るOCBC(Oversea Chainese Banking Corporation:華僑銀行)は華僑系の銀行ですが、彼らが現地にいる中国人をサポートしたように、我々もそういった立場を目指しています。

内藤 そこで気になるのは、なぜ「香港」だったのか。その理由をお聞かせください。

ーーー香港のローカルバンクとして設立された、NWB。その目的は、アジアに住む日本人のサポートだという。では、なぜ香港という場所を選んだのか。次回はこの点を掘り下げよう


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内藤 忍(ないとう しのぶ)

株式会社資産デザイン研究所代表取締役社長
一般社団法人海外資産運用教育協会代表理事
東京大学経済学部、MITスローン・スクール・オブ・マネジメント卒業(MBA)

大学卒業後、住友信託銀行に入社。
1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。
その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。
2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。

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早稲田大学オープンカレッジ、丸の内朝大学などで講師を務め、雑誌、ネットでの連載コラムを担当。主な著書にシリーズ10万部を超えるベストセラーとなった「内藤忍の資産設計塾」シリーズ。「60歳までに1億円つくる術」「「好き」を極める仕事術」「丸の内朝大学マネーの教科書」など多数。最新刊は「初めての人のための資産運用ガイド」(ディスカヴァー携書)。


中島努(なかじま・つとむ)

Nippon Wealth Limited,a Restricted Licence Bank
取締役兼CEO

1980年日本長期信用銀行(現 新生銀行)に入行、米国勤務を経て、金融商品開発部、頭取秘書、商品開発室長を歴任。1998年Goldman Sachs証券東京支店に入社、金融商品開発業務に長年従事し、政府系金融機関の証券化アドバイザーを歴任。2004年マネックス証券入社。CEO室長、戦略事業部長等を経て、取締役へ。2008年から中国事業を担当し、香港のBoom証券買収を主導、2011年Monex International 会長に就任、Boom証券取締役を兼務。2013年6月退任。
2013年7月より香港にて、取締役兼COOの長谷川建一氏とともにNWBの立ち上げに従事。日本・香港資本から成る初の資産運用サービス専門銀行の創業に至る。
東京大学経済学部卒

Nippon Wealth Limited,a Restricted Licence Bank

内藤忍

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