ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

クラウドファンディング Vol.1

エンリッチ クラウドクレジット

杉山 南米のペルーや欧州に投資する商品をメインに扱い、これまでに「ペルー・小口債務者支援プロジェクト」「イタリア消費者ローン・ファンド」や「欧州3カ国消費者ローンファンド」といった、不良債権や消費者ローンを対象に投資をする商品を提供しています。

例えば、「ペルー・小口債務者支援プロジェクト1号」(すでに募集終了)は、延滞債務投資と呼ばれる投資商品。銀行から延滞している零細企業向けや消費者ローンを額面の数%で購入してきて、債務者との返済相談、減免交渉を行い、約3年かけてその額面の1.5倍程度で回収を目指します。つまり、投資家は、金融機関から債権を買い取る際の資金を提供し、その後はペルーの債権回収会社が買い取り額の2~3倍の資金を回収。そこから、リターンが得られるわけです。この商品であれば、投資期間3年で、10.9%の投資期待利回り、投資倍率1.2倍強を見込んでいます。ただし、利回り保証や元本保証はありません。

内藤 この場合、ローンの借り手は、減免を受けながら返済をすることで、再度金融機関から融資を受けられる状態に戻れるというメリットがあり、それによりビジネスへの再チャレンジ、継続や拡大につなげることができます。銀行からしても、不良債権を売却することで、新たなローンの貸し出しという本業に集中でき、ローンの借り手も創出できるということ。社会貢献の意味合いも強いですね。

杉山 当社の目的はそこにあり、魅力ある投資商品をお届けすることで、出資者と受け手の双方にメリットがあり、かつ高い社会貢献性を目指しています。

投資型クラウドファンディングで、社会貢献を果たしたいと考える、クラウドクレジットの取り組み。とてもユニークな資産運用のスタイルではないだろうか。では、なぜ杉山氏はこのビジネススタイルに辿りついたのか。

次回は、起業へのプロセスを追ってみよう。


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内藤 忍(ないとう しのぶ)

株式会社資産デザイン研究所代表取締役社長
一般社団法人海外資産運用教育協会代表理事
東京大学経済学部、MITスローン・スクール・オブ・マネジメント卒業(MBA)

大学卒業後、住友信託銀行に入社。
1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。
その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。
2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。

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早稲田大学オープンカレッジ、丸の内朝大学などで講師を務め、雑誌、ネットでの連載コラムを担当。主な著書にシリーズ10万部を超えるベストセラーとなった「内藤忍の資産設計塾」シリーズ。「60歳までに1億円つくる術」「「好き」を極める仕事術」「丸の内朝大学マネーの教科書」など多数。最新刊は「初めての人のための資産運用ガイド」(ディスカヴァー携書)。


杉山智行(すぎやま・ともゆき)

クラウドクレジット株式会社 代表取締役

2005年東京大学法学部卒業後大和証券SMBCに入社し、金利、為替の自己勘定取引チームで日本国債への投資業務等に携わる。2008年ロイズTSB銀行東京支店に入行し、銀行では資金部長を務めて支店経営陣に対してリテール預金の獲得など日本での事業機会について助言するなどし、同時に運用子会社の日本における代表および運用責任者を兼任し、当該子会社の財務計画および人事/経理/税務の管理も行う。2013年1月にクラウドクレジット株式会社を設立し、2014年6月から投資型クラウドファンディング・サービス「Crowdcredit」の運営を通じて、日本の個人投資家と世界の資金需要者がWin/Winの関係を作るサポートを行う。

クラウドクレジット株式会社

内藤忍

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