スリランカはインフラ整備が進み、ジャイカが道路を建設、日立もモノレール建設の提案を行っているとか。旅行客だけではなく、ビジネス需要はさらに高まるでしょうから、稼働率も担保できると思います。
浦田 皮算用の段階ですが、利回り10%であれば10年間で投資金額を回収でき、その間にGDPが2倍になっていれば、物件価格も2倍近くになっているでしょう。その時点で売却すれば、およそ3倍を取ることはできます。不動産投資というと、ついつい日本国内を思い浮かべますが、ローコストで始められる、こういった手段もあるということです。今回のプロジェクトを通じて、そういったことも知っていただけると幸いです。
内藤 浦田さんは、国内不動産だけではなく、分散投資の受け皿として、海外不動産投資の必要性を説いていますが、円資産と外貨資産のポートフォリオ形成の手段としても、有効だと思います。
浦田 日本にはコンペティターも多く、外国資金の流入もあり物件価格が上がり、十分な利回りも期待できない水準です。人口減少により今後ますます空室率も高くなるので、仮に親が持っていて、子どもが相続しても大変なことになりかねません。リスク分散の観点でも興味を持っていただければ幸いです。今後も、いくつかビジネスホテルを手がけようと考えていますので、また新たなプロジェクトも立ち上がれば、ご案内したいですね。内藤さん、今日はありがとうございました。
内藤 こちらこそ、ありがとうございます。
ーーー経済環境も後押しして、ダウンサイドは限られるという、スリランカ・コロンボのホテル投資。分散投資の観点からも有効だろう。円への偏りを解消する手段として、一考の余地はある。
<イベント情報>
今回対談に登場している浦田健氏とホストと務める内藤忍氏が同行する、スリランカ視察のスタディツアーが11月26日から29日の日程で実施される。本文で紹介しているコロンボのホテル投資プロジェクトについて、専門家2人に現地でしてもらえる希少な機会。
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内藤 忍(ないとう しのぶ)
株式会社資産デザイン研究所代表取締役社長
一般社団法人海外資産運用教育協会代表理事
東京大学経済学部、MITスローン・スクール・オブ・マネジメント卒業(MBA)。
大学卒業後、住友信託銀行に入社。
1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。
その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。
2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。
毎週発行する資産デザイン研究所メールは、購読者約12,000名。個人投資家の強い支持を受けている
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早稲田大学オープンカレッジ、丸の内朝大学などで講師を務め、雑誌、ネットでの連載コラムを担当。主な著書にシリーズ10万部を超えるベストセラーとなった「内藤忍の資産設計塾」シリーズ。「60歳までに1億円つくる術」「「好き」を極める仕事術」「丸の内朝大学マネーの教科書」「究極の海外不動産投資」など多数。最新刊は1月末に出版した「飲めて殖やせる 究極のワイン投資」。
浦田 健(うらた・けん)
株式会社FPコミュニケーションズ 代表取締役
一般財団法人日本不動産コミュニティー(J-REC) 代表理事
http://www.urataken.com
2002年個人向け不動産コンサルティング会社を創業。著書「金持ち大家さん」シリーズのほか不動産関連書籍多数。発行部数は業界最多の累計27万部超。2008年「すべての人に不動産の知識を!」を使命としJ-RECを創設。同時に「不動産実務検定」を開始。全国35カ所以上に教室を開設し、いつでも、だれでも、どこでも不動産実務知識が学べる環境をつくる。現在はクアラルンプールに拠点をおき、日本はもとよりアジアマーケットの不動産コンサルティングを手がける。