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マイナス金利時代の都内区分所有投資 Vol.4

何億円もする1棟を先に購入してしまうと、ワンルームマンションの融資枠は食いつぶされてしまいますので、ワンルームマンションに対する融資を受けることは極めて困難になります。ところが逆のプロセスなら1棟もワンルームマンションも購入できる可能性が高まります。1棟の融資枠はワンルームマンションよりも大きく確保できるからです。順番を間違えることで、将来の資産規模が何千万円も変わってしまいますし、アセットサイズを分散させる投資戦略も取れなくなります。そのため、これから不動産投資を始める方には、戦略的に進めていくことを強くお勧めしています。

もちろん、中古ワンルームマンション投資以外はすべきではない!と言っているわけではなく、当社でも、顧客ニーズに応じて、新築物件、1棟物件、リノベーション物件など、ラインナップの幅は広げています。

内藤 金融機関の目線を知っておけば、どうすればスムーズに融資を受けられるかわかるのですね。

澁谷 そうですね。また、我々の読みとしては、今後も東京の不動産価格はじわじわと上昇し、東京オリンピックが終わってもすぐに下がるのではなく、開催することで東京の知名度が上がり、不動産の流通量はより増えていくのではないかと考えています。

内藤 利回りから考えると、ロンドンやマンハッタンの中心部は3%未満、香港やシンガポールだと1%台というケースも珍しくありません。対して東京は都心3区でも4~5%の利回りで、かつ空室リスクは限定されています。また、日本は借入金利と運用利回りの差であるイールドギャップの観点からも優位性が際立ちます。

澁谷 内藤さんのおっしゃるとおり、東京の不動産の魅力は益々高まっていくと考えています。国内はもちろんの事、国外にもプロモーションを展開し、より多くの方々に国内ワンルームマンション投資の魅力と、日本不動産イニシアティブのサービスを知っていただきたいです。当社では今後も、不動産を中心に、ライフプランニングに関わるあらゆる局面をフォローしながら、事業を広げていく方針です。内藤さん、本日はありがとうございました。

内藤 澁谷さんの独自の取り組みに期待しています。こちらこそ、ありがとうございました。

ーーー諸外国に比べ、不動産投資に条件が有利な日本市場。買い方にも注意しながら進めていくと、資産規模が拡大できるとわかった。魅力的に映るのではないだろうか。


澁谷 賢一(しぶや・けんいち)

日本不動産イニシアティブ株式会社 代表取締役
国内ではグループ会社含め、不動産開発・販売、約100億円の資産運用を手がける他、大手 保険会社に対するライフコンサルティング、国内外の法人、個人顧客向けの会計・税務顧問、相続対策、資金調達、プライベートエクイティ投資等を行う。日本不動産イニシアティブでは、不動産を活用した資産運用、年金対策、相続・税金対策等のライフプランニング支援サービスを個人顧客向けに展開。現在、日本不動産イニシアティブ、ブリッジ・シー、ドムスグループ、澁谷賢一税理士事務所の代表に就任。

内藤 忍 (ないとう しのぶ)

株式会社資産デザイン研究所代表取締役社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、金融機関勤務を経て1999年にマネックス証券の創業に参画。同社は、東証一部上場企業となる。その後、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役などを経て、現職。著作は40冊以上。2015年には銀座に「SHINOBY`S BAR 銀座」をオープン。無料のメールマガジン「資産デザイン研究所メール」は購読者が約47,000人という人気

連載コラム

内藤忍

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