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不動産投資における未公開物件の魅力 3/4

内藤 売り手からすると、1日でもはやく手放したいという事情もあるので、スピード感も求められそうですね。

エンリッチ マネーカフェ6月 3-1

竹内 在庫があるという状況はほとんどなく、物件が出てから買い手がつくまで2~3週間といったところでしょうか。その間に見つからないと、他の業者に売られてしまいます。急いでいる売主さんからは「月末までに契約で、手付金10%が支払われないと他に回す」といった無茶な要求をされることも。魅力的な未公開物件を欲しがる業者や投資家はたくさんいますから、競争になる側面は否めません。

内藤 そう考えると、未公開物件を買いたい人は、つねに準備しておかないといけませんね。例えば竹内さんから声がかかった時、「上石神井ってどこですか?」では遅い(笑)。現地見学会があればすぐに駆け付けるフットワークの軽さも求められますし、買う・買わないの判断もスピーディに行わないと、他の投資家にさらわれるでしょう。物件をひと目見て「リノベーションしたら入居者に困らない」「ポテンシャルを秘めているのでお買い得」といった、ストーリーを描ける人だと有利だと思います。

ーーー価格的にも優位性が際立つ未公開物件。しかしながら、売り手の事情も関係するだけに、スピーディな取引が求められることがわかった。それでは次回、6月の最後は、優良な未公開物件を逃さないためのポイントについてお聞きしよう。


竹内 栄詞(たけうち・えいじ)

株式会社日本不動産投資アドバイザリー 代表取締役
1974年生まれ。明治学院大学法学部法律学科卒業後、首都圏を中心に各種不動産販売・開発事業を手掛ける。国内の不動産業務を専門とし、弁護士、税理士に太いパイプを持つ。特に、未公開物件情報収集に強いネットワークを持ち、投資家に紹介する独自のビジネスモデルを構築。紹介実績は今までに200件超。株式会社エコ住宅業務執行役員、都市環境株式会社代表取締役を歴任し、現在は株式会社国土総合研究所所長も務める。

内藤 忍 (ないとう しのぶ)

株式会社資産デザイン研究所代表取締役社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、金融機関勤務を経て1999年にマネックス証券の創業に参画。同社は、東証一部上場企業となる。その後、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役などを経て、現職。著作は40冊以上。2015年には銀座に「SHINOBY`S BAR 銀座」をオープン。無料のメールマガジン「資産デザイン研究所メール」は購読者が約47,000人という人気

連載コラム

内藤忍

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