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太陽光発電投資の優位性とは? 3/4

内藤 なら、シナネンの分譲ソーラーは海外製の太陽光パネルを採用しているということでしょうか。

元木 いいえ、我々はパネルからパワコンまですべて「京セラ製太陽光電池モジュール」を標準採用しています。安心感を訴求したいという狙いもありますし、京セラの太陽光パネルは古いモノで35年間稼働し続けているという実績もありました。しかも、雨風を浴びながら20年目の劣化率は9%と、耐久性にも優れています。

エンリッチ 太陽光発電2

古い製品でこれですから、いまのモノだとさらに性能や耐久性は高まっているはずです。あとは、「新電元工業」というホンダの自動車系の仕事をしている会社の製品や、パワコンであればオムロン製も採用しています。いずれにしろ、国産にこだわりました。

内藤 アフターサポートはいかがでしょうか。稼働させた後、仮にトラブルが起きた場合はどうなりますか。

元木 これも事業者を見分ける重要なポイントです。太陽光発電のモジュールは雨風にさらされるわけですから、各種保証は必須です。我々の場合は、20年間の出力保証(太陽光モジュール出力が10年間で90%、または20年間で80%を下回ると補償)、台風や落雷などが原因による破損を保証する10年の自然災害保証、10年の盗難保証、製品故障により発電利益が阻害された場合は10%の売電補償見舞金も用意しています。

いまはゲリラ豪雨も珍しくなく、個別の保険で契約すると、保険料は年々高くなる傾向。それが10年という長期の単位でセットになっていると安心です。当社に限らず、そういったサポートを提供する事業者を選んだほうがコスト的にも得策でしょう。ケーブルの盗難も稀にあり、盗まれると発電ができません。こういった思わぬトラブルをサポートしてくれる事業者に頼りたいものです。

ーーー過去の実績、採用するモジュール、さらには保証制度など、太陽光発電事業者を選ぶポイントは多岐に渡るようだ。次回、7月最後は引き続き、事業者選びについてお聞きしながら対談を締めくくろう。


元木丈泰(もとき・たけやす)

シナネン株式会社執行役員
エネルギーソリューション部長
1964年生まれ。大阪府出身。1987年に品川燃料(現シナネン)に入社、LPガスの卸売り営業に従事。特にLPガス事業者のM&Aを手掛け、高い成果を上げる。その後、LPガス小売会社に出向。社長を務め、赤字会社の再生を手掛ける。シナネンに復帰後はエネルギーソリューション部の創設に参画し、省エネ・節電・創エネのビジネスモデルを確立。特に太陽光発電を中心に再生可能エネルギーに取組む。現在この他、バイオガス事業の展開を手掛ける。

内藤 忍 (ないとう しのぶ)

株式会社資産デザイン研究所代表取締役社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、金融機関勤務を経て1999年にマネックス証券の創業に参画。同社は、東証一部上場企業となる。その後、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役などを経て、現職。著作は40冊以上。2015年には銀座に「SHINOBY`S BAR 銀座」をオープン。無料のメールマガジン「資産デザイン研究所メール」は購読者が約47,000人という人気

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内藤忍

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