内藤 海外不動産投資において、リセールは押さえておきたい部分です。そもそも、現地富裕層が購入するのは投資用ではなく、実需向けで、3ベッドなど広い物件。カンボジアであっても4000万~5000万円はするでしょう。それでも、都内の10分の1程度の価格ですが。対して、日本人投資家が買うのは、1000~1500万円の1ベッドタイプ。ニーズが異なるので、いざ売りたくても相手が見つからないということがありました。
竹口 そこで、他国の業者と提携して回そうというのが、私の考えです。インカムゲインも得られて、出口までの体制が整ってきたということです。アジア不動産投資は、視察ツアーで色んな所に連れて行き、国会議員や有力者に会わせ「スゴイ」と思わせ購入を勧める所謂、「劇場型販売」が有名ですが、当社ではそういったことは考えず、メリット・デメリットを明確にしたうえで、お買い上げいただこうという考えです。
内藤 私は以前から、「誰から買うか」という点は強調してきましたが、アナキャムパートナーズは、その点を重視しているというわけですね。
竹口 なぜ海外投資かというと、国内の円リスクが高まっていて、長期分散投資が求められるからです。そこで、5~10年の安定投資をしていただける方に、個人的なアドバイスも含め、包括的なパートナーとしてサービスを提供したいというのがあります。むしろ、短期のキャピタルゲインなら、他の業者へ行っていただいて結構だという考え。当社は長期分散投資で、その代わり、買っていただければ、物件価格に上下はありますが、しっかりとテナントをつけてインカムゲインを出し、出口までサポートいたします。そういったニーズのある方に、興味を持っていただきたいです。
ーーーメリット・デメリットの双方がある、カンボジア不動産投資。しかしながら、取引相手を間違わなければ、長期的なインカムゲイン、さらには出口戦略にも困らないということだ。
竹口淳(たけぐち じゅん)
1971年生まれ 富山県出身
1994年、富士銀行(現みずほ銀行)入行。その後、ソフトバンクグループやKPMG、SBIキャピタル(バイアウトファンド)等。SBIグループ退社後は、海外投資を行うため単身東南アジアへ。2011年より約2年間カンボジアの現地金融機関の経営に参画。2013年よりカンボジアをメインに投資事業と海外人材の育成に務め、2013年12月アナキャムパートナーズ株式会社の創設メンバーの一人として取締役に就任。