ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

レアコインの世界 4/4

西村 世界基準になっている「ワールドコイン」というカタログに載っている価格が適用するのが一般的で、流通価格よりカタログのオフィシャル価格の方が低いケースがほとんどです。時価は、あくまで買い手と売り手、2者間の問題ですから、評価額とは異なるのです。

内藤 なるほど、不動産に例えるなら、公示地価と実勢価格のような関係ですね。

西村 海外だと、コイン同士を交換しながら価値を高め、実質的な資産増を狙うような人もいるようです。

内藤 資産のすべてを投じるのではなく、ごく一部の余裕資金を使い、始めてみるには良いでしょうね。「投資的要素」「グローバルでの保全」だけではなく、「アートとしての楽しみ」「知識や教養を磨く」といって意味でも、面白い実物資産になると思います。ただし、日本ではまだメジャーな資産運用でありませんから、プロに相談しながら始めるのが良さそうです。

西村 ぜひ、そうしていただきたいところです。我々としても、まずは国内におけるマーケットを拡大し、多くの人にレアコインに触れていただくことを、もっとも重要だと捉えています。それもあり、販売価格は、直近の国内外市場の価格を参考に、弊社の手数料も明確にするなど、透明性を最優先に決めています。購入はもちろん、売却も請け負いますから、まずは1枚でも持っていただき、その魅力を実感していただけると幸いです。内藤さん、今日はありがとうございました。

内藤 こちらこそ、ありがとうございました。


西村直樹(にしむら・なおき)

株式会社ユニバーサルコインズ代表取締役社長
1978年生まれ。芝浦工業大学建築学部卒業後、スポーツ用品会社ゼビオ株式会社入社。
2年目で約100億円の予算を預かるバイヤーに抜擢。約10年間マーケティング業務に従事し、海外統括部門にてグローバルビジネスにも携わる。2014年に株式会社ユニバーサルコインズを起業。アンティークコインの深遠な魅力を広め、さらに、アンティークコインによる資産形成をサポートすべく奮闘中。

内藤 忍 (ないとう しのぶ)

株式会社資産デザイン研究所代表取締役社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、金融機関勤務を経て1999年にマネックス証券の創業に参画。同社は、東証一部上場企業となる。その後、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役などを経て、現職。著作は40冊以上。2015年には銀座に「SHINOBY`S BAR 銀座」をオープン。無料のメールマガジン「資産デザイン研究所メール」は購読者が約47,000人という人気

連載コラム

内藤忍

Return Top