ビットコインは10分間に12.5BTCしか新規で市場に流通せず、総発行枚数は2100万BTCと決まっていて、このままだと2140年には上限に達すると言われています。欲しい人が多くなればなるほど需要と供給のバランスは崩れるというもの。現状では投機目的とはいえ欲しいと考える人が多いのなら、価格は上がっていくかもしれません。
昨年12月からは一部の取引所でビットコインの先物取引も始まりました。「売り」から取引に入れるので価格は下がるという指摘もありますが、ニーズが強い状況で売り取引を選ぶ期間投資家がどれだけいるのか。むしろ、さらなる上昇を招く可能性もあります。とはいえ、ボラティリティは相変わらず激しく、仮に個人が始めるとしても「投機」「ハイリスク」であることを念頭に置かないといけません。
新しく事業を始める企業が独自の通貨を発行して資金を調達する「ICO(Initial Coin Offering:新規仮想通貨公開)」と呼ばれる手法も注目されつつあります。投資家はこれらに投資してキャピタルゲインを狙うという仕組みですが、法的に問題はないのか、発行元企業の信頼性など、いくつか問題はあるようです。なかには詐欺まがいの案件も散見し、かなり注意しないといけません。
ーーー盛り上がりを見せる仮想通貨だが、現時点ではあくまでも投機の対象。リスクがあるということだ。それでは次回、1月の締めくくりは、資産運用への考え方について、内藤氏からアドバイスをいただこう。