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【27】海外不動産投資を始める前にできることとは?

為替リスクの回避という観点からは、不動産物件をいきなり投資しなくても、購入資金をFX(為替証拠金取引)で調達しておくだけでも効果があります。米ドルの買いポジションを保有することで、ドルを持っているのと同じリスクを取ることができます。

FXによる外貨調達ができれば、次はその資金をどこに振り向けるのかという選択になります。タイの不動産なら米ドルからタイバーツに、フィリピンの物件なら米ドルからフィリピンペソに振り替えることで外貨の購入資金とすることができるのです。

不動産は物件との出会いのタイミングがあります。外貨の準備を先行させて、じっくり物件を待つ。この方法なら購入へのハードルが少し下がると思います。

内藤 忍 (ないとう しのぶ)

株式会社資産デザイン研究所代表取締役社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、金融機関勤務を経て1999年にマネックス証券の創業に参画。同社は、東証一部上場企業となる。その後、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役などを経て、現職。著作は40冊以上。2015年には銀座に「SHINOBY`S BAR 銀座」をオープン。無料のメールマガジン「資産デザイン研究所メール」は購読者が約47,000人という人気

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内藤忍

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