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【34】ロボアドバイザーとラップ口座の違いとは?

そしてもうひとつは品揃えです。日本のラップ口座に組み入れられているのは国内の金融商品です。他方、ロボアドバイザーの場合、国内の金融商品だけに限らず、海外ETFなど、幅広い金融商品を使ったポートフォリオ構築となります。同じ金融商品でも、商品バリエーションには差があります。

例えば海外ETFであれば、世界に6000本以上が上場していると言われ、低コスト高品質な商品性から残高を伸ばしている金融商品です。国内の投資信託に比べて、特に海外資産で運用する場合、よりきめ細かな運用が実現できます。

同じようなアドバイザーサービスでも、これだけ違いがあるということです。ネットを使いローコスト、かつ幅広い資産対象にアクセスしたいならロボアドバイザーは魅力的ですし、金融のプロフェッショナルにサポートをしてもらいたいというなら、ラップ口座はピッタリのサービスです。両者のメリット・デメリットを見極めたうえで、選んでいきましょう。

内藤 忍 (ないとう しのぶ)

株式会社資産デザイン研究所代表取締役社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、金融機関勤務を経て1999年にマネックス証券の創業に参画。同社は、東証一部上場企業となる。その後、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役などを経て、現職。著作は40冊以上。2015年には銀座に「SHINOBY`S BAR 銀座」をオープン。無料のメールマガジン「資産デザイン研究所メール」は購読者が約47,000人という人気

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内藤忍

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