株式会社ホテルオークラ東京が運営するThe Okura Tokyoは、第62回BCS賞(主催:一般社団法人日本建設業連合会)を受賞した。今回の受賞は開業2年後である1964年の第5回、別館開業2年後である1975年の第16回に継ぐ三回目の受賞となった。
BCS賞は「優秀な建築物を作り出すためには、デザインだけでなく施工技術も重要であり、建築主、設計者、施工者の三者による理解と協力が必要である」という建築業協会初代理事長である竹中藤右衛門氏の発意により1960年に創設され、以後、国内の良好な建築資産の創出を図り、文化の進展と地球環境保全に寄与することを目的に毎年、国内の優秀な建築作品の表彰が行われている。2011年の第52回からは建築業協会の合併に伴い、新団体の日本建設業連合会が表彰活動を引き継いでいる。
今回は、2019年のホテル開業と同時期に大規模改修が行われた大倉集古館との一体的な再開発としての受賞となった。 大倉集古館は1917年、ホテルの創業者である大倉喜七郎氏の父、大倉喜八郎氏が設立した日本初の私立美術館で、国宝3件、重要文化財13件および重要美術品44件を含む美術品約2500件を所蔵している。