ベントレーのホスピタリティ
今回、ベントレーのゲストにはVIPルームが用意されていた。十分すぎるほどのスペースに軽食、と言ってもホテルのパーティメニューのようなフード&ドリンクが用意され、最新モデルのディスプレイ、ベントレーのレーシングヒストリーのパネル展示、キッズスペースなど、ゲストを飽きさせないための心遣いがほどこされていた。屋外での観戦やピットツアーなどに出かけても、戻ってこられるこの場所があるため、ゆったりとレースの1日を過ごすことができるようになっている。
レースの予選、本戦などの合間には意外と時間が空くのだが、VIPルームでは各種のステージイベントが催され、モータースポーツへの関心を高めてくれる内容となっていた。
まずはレース前、本番直前のドライバーたちが壇上に登場。主に日本人ドライバーである澤選手が、GT ASIAやチームの紹介、今日のレースへの意気込みを聞かせてくれた。
その後にも、ゲストスピーカーとして、日本のSUPER GTなどで活躍するレーサー、荒聖治選手が登場。楽しいトークで会場を盛り上げてくれた。ちなみに荒選手は、ルマン24時間レースで優勝経験のあるたった2人の日本人うちの1人である。
ピットウォーク/グリッドウォーク
レースのもう1つの楽しみとして、直前にマシンを整備しているピットを見学できるピットウォークや、スタート直前のグリッドに整列したコース上を歩けるグリッドウォークというサービスがある。
通常、レーシングコースには決して立ち入ることはできない。しかしこのようなレーシングイベントでは、ファンサービスの一環として、コース上に入り、スタート直前の車両や整備風景の見学をすることができる。息を飲むほど迫力満点なレーシングカー、満面の笑顔のレースクイーン達。ワクワクする時間帯だ。
ひときわ目を引いていたのが、ベントレー・チームの女性たち。華やかで多彩な色使いのレースクイーンが多いなか、シックで落ち着いた黒のワンピースに身を包んだ二人のベントレー・レディたちは、上品な大人の雰囲気を醸し出し、他とは違う存在感を放っていた。
この日、ベントレーの前後のグリッドには、迫力満点のランボルギーニやフェラーリなどが並ぶ。この中で、ベントレーはまた違った存在感を発していた。比較すると車高も高く、車幅も広く、ボリューミーなベントレーが、さらにレーシングパーツはを身にまとい、チームカラーに彩られたその姿は、圧倒的な威圧感がある。
街中では気品溢れるベントレーだが、ここにいるベントレーたちは猛獣だ。