九島辰也メルセデスAMG S63 4MATIC カブリオレはAMG自慢の5.5リッターV８直噴ツインターボを積む。最高出力は585ps、最大トルクはなんと900Nmとなる。
それをドアが２枚しかない大きなボディで走らすのだから、すべてにおいて余裕を感じる。ゆっくり走れば大海原を行くクルーザー、ガンと踏み込めばまるでロケット並の加速を体感させる。
そのときのエグゾーストサウンドがまたいい。走行モードを“S（スポーツ）”にすると、エグゾーストフラップが開いてレーシングカー顔負けの排気音を響き渡らせる。言ってしまえばかなり過激だ。よって当然だが、場所をわきまえることをオススメする。オーガスタの高級別荘エリアではその佇まいはバッチリだが、この音は少々やんちゃ過ぎるようだ……。
さて、オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブの“マスターズトーナメント”だが、結果はS.ガルシアがプレーオフでこの大会初優勝した。J.ローズとの駆け引きは見所満載だったと思う。今年はヒデキ•マツヤマを含めスター選手が上位に残ったので白熱したプレーを目の前で楽しめた。トッププロのレベルの高さは想像以上である。
といったプレスツアーだったが、メルセデス・ベンツがゴルフの大会をサポートするのは、ゴルフ好きユーザーが多いからだそうだ。まぁ、それは想像できる範囲の話だ。だが、彼らのスポーツへの支援はそれにとどまらない。サッカー、乗馬、そしてテニスと幅広い。どうやらメルセデス・ベンツとスポーツの親和性は思いのほか高いようだ……。
九島 辰也 (くしまたつや)
モータージャーナリスト兼コラムニスト／ 日本カーオブザイヤー選考委員。「Car EX（世界文化社）」「アメリカンSUV／ヨーロピアンSUV&WAGON（エイ出版社）」編集長「LEON（主婦と生活社）」副編集長を経て、現在はモータージャーナリスト活動を中心に様々なジャンルで活躍。2015年からアリタリア航空機内誌日本語版編集長、2016年から「MADURO（RR）」総編集長もつとめる。
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