マツダ・ロードスターやホンダS660といった２シーターのスポーツカーが話題の昨今だが、じつは今年もSUVが多くリリースされる。世界はまさにSUV一色と言っても過言ではない。各メーカーがこぞってそれを計画中だ。

たとえばそれはウルトララグジュアリーブランドでも見られる。今後現れるであろうモデルを列挙すると、ランボルギーニ・ウルス、マセラティ・レバンテ、ベントレー・ベンタイガ、などとなる。どれも国際モーターショーでコンセプトカーをお披露目済みだ。

さらに言えば、ロールスロイスやアストンマーティンもSUVを準備中とコメントした。各ブランドの経営者はそれぞれの歴史に新たな一歩を踏み出そうとしている。ランボルギーニにはかつて通称チーターと呼ばれるオフローダーが存在したが、それ以外は新ジャンルへのチャレンジとなる。ただし、フェラーリだけはその必要性を否定しているが……。

それじゃ今年登場するであろう注目車はというと、まずはメルセデス・ベンツGLEが思い浮かぶ。文字通りEクラスに匹敵するサイズ感のSUVだ。しかも、彼らはクーペボディを用意し、BMW X6との直接対決も視野に入れている。この辺はボリュームゾーンではないが、ひとつのトレンドとなる可能性は高い。

また、レクサスRXのフルモデルチェンジも見逃せない。弟分にレクサスNXが出来たことで、サイズやデザインに自由度が高まったと考えられる。北米では大ヒットモデルだけにその動向は注目だ。

そしてもう一台話題にしたいのがボルボXC90である。昨年夏、スウェーデンで行われたワールドプレミアをすでにレポートしているが、今回は実際にステアリングを握る機会を得た。場所はスペインのバルセロナ郊外。そこで、およそ半年振りの対面を果たした。

ということで、その模様を少しだけお伝えしよう。

XC90のデザインに関してはいまさらいうまでもない。透明感のあるスウェディッシュデザインで出来上がっている。

大型のグリルに流行のLEDヘッドライトを組み合わせたそれは、シンプルながら存在感を醸し出す。奇をてらわないオーセンティックなシルエットでも新しさを感じさせるのはさすがだ。