*2016年に好評いただいた回のアンコール掲載です
4月23日に天王洲の寺田倉庫本社にて、近現代美術をメインとしたアートオークションが開催された。主催するのは先日のインタビューでも紹介したSBIアートオークション。(⇒SBIアートオークションのインタビュー記事はこちら)ピカソに代表されるモダンアート、草間彌生や奈良美智などのコンテンポラリーアートを中心に400点弱の作品が出品された。アートコレクターはこれまでエスタブリッシュメントな富裕層が大半を占めていたが、近年その裾野は若年層にまで広がりつつあるという。日本のアート市場の今を確かめるべく、エンリッチ編集部は潜入取材を試みた。
まずはプレビューで事前に作品をチェック
まず、われわれが足を運んだのはオークションの前日2日間にわたり開催されるプレビュー。出品作品を自分の目で直に確かめられる下見会ということで、オークション参加者の多くが足を運ぶ。
会場の寺田倉庫本社は天王洲アイル駅から徒歩4分ほど。
プレビュー、オークション本番ともに同じ会場で行われる。
会場への入場は正面からではなく、建物のサイドにあるホワイトで統一された入り口から。
エレベーターを降りると雰囲気が一転。矢印の方向に進む。
こちらが受付の様子。
カウンター右手に見えるのは今回出品されるイギリスの現代美術家ジュリアン・オピーの作品だ。落札予想価格は350~550万円となっていた。
受付に向かって左手のブース。
こちらには、村上隆や奈良美智などの日本人作家と海外の写真家がメインに展示されている。金の屏風に見えるのは元永定正と榊莫山の「トルコキキョウ」。
ポップでカラフルな村上隆の「フラワーボール」と奈良美智の「犬ラジオ」。
ベッカムやミック・ジャガーの海外セレブのポートレートも並ぶ。
数百点の近現代アートが並ぶ様はちょっとしたミュージアムの展示会のようだ。入場は無料なので、アート好きにはたまらない空間といえる。