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不動産投資における未公開物件の魅力 2/4

資産デザイン研究所代表の内藤忍氏が、各界のプロフェッショナルと、資産運用に関する旬のトピックについて語り合う、本企画。6月は日本不動産投資アドバイザリーの竹内栄詞代表取締役社長をお迎えし、同氏が得意とする「未公開物件」の特徴について尋ねてみることに――。

エンリッチ マネーカフェ 6月 未公開物件

不動産投資市場に出回らない
「未公開物件」とは?

内藤 不動産を探すには、「レインズ(不動産流通機構)」に掲載されている情報を参考にするのが一般的です。我々が町やネットで目にする情報は、いわゆるレインズに登録されている、「公開物件」だというわけです。ところが竹内さんの場合、レインズには載らない、その手前の「未公開物件」を扱っています。

竹内 市場に流通しない未公開物件がなぜあるかというと、売主の事情が深く関係します。簡単にいうと「ワケありで表に出せない」ということです。

例えば、経営者がビジネスに行き詰まり自宅を売却せざるを得ないという場合、広告に載せてしまうと周囲から勘ぐられて困る、誰にも知られずに相手を探したいというニーズがあります。私は、そういった方々に接している税理士や弁護士とパイプがありますから、直接紹介していただき、投資家につないでいくのです。なら、市場に流通する前に売買が成立します。前回、「不動産取引の川上」と表現しましたが、つまり、売主にもっとも近い場所にいるということです。

内藤 起業家が自宅を売るとなれば「経営が傾いているのか」など詮索されたり、ビジネスに差し支えるかもしれません。あるいは、相続がらみで出た物件を売却するにしても、「親からもらった家を売る守銭奴」と後ろ指をさされることもあるでしょう。秘密裏に遺産を処分したい人だっています。ですが、こういった情報をキャッチするには、特別な人脈やルートを持っているのではないでしょうか。

エンリッチ編集部

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