太陽光発電をテーマに対談を進める、7月のマネーカフェ。(1/4回から読む)今回は、事業者の見分け方について元木氏に尋ねてみた。
事業者の健全性や
アフターサポートがカギ
内藤 私の周りでも太陽光発電に興味を持つ人は多いのですが、「事業者の良し悪しがわからない」という声をよく耳にします。事業者によっては「利回りがいい」「太陽光パネルが国産」などアピールポイントが異なり、判断に迷うことも。元木さんを前に口にするのは申し訳ありませんが、なかには悪徳事業者もいるようです。
元木 他社を批判したくはありませんが、いい加減な事業者もなかには…。そこで重要なのは「どの事業者から買うのか」という点。手前味噌で恐縮ですが、上場会社なら安心です。コンプライアンスの観点からも、下手なことはできません。
いまはどの事業者もウェブサイトを持っていますから、必ず施工例など過去の実績をチェックすることです。太陽光発電システムは、ほぼ電気工事なので、昔からこういった事業を手掛けているなら評価できます。対して、単にブームに乗り提供している会社は、施工例が弱い。会社の沿革を参考に、電気工事を生業にしているか確かめることもできます。
また、仲介専門にやっておられる会社の案件は、売主と直に質問などが出来るかもポイントとなります。
内藤 シナネンのように、会社自体で発電事業に取り組んでいるかどうかもポイントになりそうです。また、発電の要となる太陽光パネルやパワコンはどう判断すればいいでしょうか。
元木 実のところ、国産と海外製の太陽光パネルの性能に、それほど開きはありません。ただし、価格は国産メーカーの方が価格は高いのが現状です。とはいえ、当社の分譲ソーラーの場合、1区画当たり使用する枚数は200~240枚程度なので、大きな価格差は生じていません。出力も似たり寄ったりです。
一方で気にしたいのは、保証について。あまり有名でない海外メーカーが「25年保証」と謳ったところで、ちゃんと会社が存続できるかどうかは疑問を覚えます。メーカーではなく保険会社社が保証しているといっても、どういう保険会社なのかも確認したほうが良いでしょう。