ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

2017 年始特別編 3/3

エンリッチ プレミアムカード 1701-3

ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントの付加価値を見出す本連載。2017年最初は「特別編」をお送りしているが、今年はショッピングの面でも大きな転換期を迎えるという。(1/3から読む)ーーー

クレカのカードフェイスを
楽しむ時代は終わる?

ネットやリアルにおける買い物でも、今年は大きな変化が起きそうです。ひとつは、昨年Amazonがリリースした「Amazonダッシュ」で、これによりECサイトの利用に拍車がかかるかもしれません。

同サービスは、Wi‐Fi接続するIoT機器「ダッシュボタン」のボタンを押すだけで、商品が届くというもの。スマホのAmazonアプリで簡単な設定を行うだけで始められるので、ハードルも高くありません。商品が届くまで何度ボタンを押しても1回分の注文になるなど、意図しない重複注文を防ぐこともできます。現時点では、ミネラルウォーターや洗剤など、日用品が用意されていますが、今後、さらに広がっていくことは間違いありません。

エンリッチ プレミアムカード 201701−3

Amazonダッシュは、ネットで買い物をするのが面倒な人にとって、非常に便利にサービスですし、それこそ独居の高齢者にも向いています。Amazonはこの技術を一般にも提供する考えで、例えば、家電メーカーやプリンターメーカーが採用すれば、ボタンひとつで電池やインクが届きます。さらに将来は、プリンターのインクが減ると自動的に注文が行われる…そんな日がやってくるかもしれません。

さらにユニークなのは、Amazonが今年から本格展開を始めるリアルのコンビニ「Amazon Go」です。「Amazonがリアル店舗?」と思いますが、そこにはAIやアプリ、コンピュータビジョン技術が用いられていて、最大の特徴は、レジを完全に排除していることです。

Amazon Goでは、お店に入ると入り口でスマホにインストールしたアプリをスキャン。あとは店内で欲しい商品を手に取ると、カメラやセンサーが感知して、アプリ内の仮想カートに自動的に追加されるという仕組みです。買い物が終わればそのままお店を出ればいいだけで、登録したクレカで決済されます。レジ待ちは消費者にとって大きな負担ですが、そこから解放されるのは魅力的で、店舗側にとっても人件費の削減につながります。今度、どのように展開していくのか、さらに日本にも上陸するのか、とても気になります。

レジからスタッフがいなくなるという点では、昨年12月にローソンとパナソニックが実証実験を始めた、精算と袋詰めを自動化する「レジロボ」も話題になりました。

菊地崇仁

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