前回は、今年5月に初めて宿泊したオカダマニラについて詳細を紹介しましたが、今回はマニラの他のカジノリゾートと合わせて、マニラのカジノ事情とその成功に不可欠なハイローラーの獲得戦略について紹介します。
シティ・オブ・ドリームスが一番人気
今年2月にマニラを訪れた時は現地資本のソレアに宿泊してオカダマニラのカジノも訪れ、今回はオカダマニラに宿泊してオーストラリア資本のカジノホテルであるシティ・オブ・ドリームスも訪れたので、マニラにある巨大カジノリゾートは3つ全て詳しく視察できました。
どのカジノフロアも観光客では中国人が目立っていましたが、同時に3~4割はローカルの人が占めていたことも印象的でした。マカオのカジノでは中国本土からの観光客が中心で、マカオのローカルはほとんどカジノに行きませんし、シンガポールでもローカルは100ドルの入場料が必要となるのでローカル向けのレーンにはほとんど人影はありません。同じく、最近訪れたシドニーやオークランドのカジノでもお客のほとんどは外国人観光客で、マレーシアで唯一のカジノであるクアラルンプール近郊のゲンティン・ハイランドに至ってはローカルの入場が禁止されています。
その中でローカルの存在感が強いマニラのカジノはユニークであると感じました。購買力が上がってきて外食やショッピングなどへの支出を拡大しているローカルの富裕層をカジノリゾートに誘導するために、有名ブランドのショップや著名なレストランをカジノの周りに配置する動きも加速しています。
オカダマニラのオーナーである岡田和生氏が自分の名前を取ったレストランを香港で任せていたマスターシェフの今村氏をマニラに移籍させて、オカダマニラにイマムラという店を開店させる予定ですが、今回の滞在のタイミングではまだ店舗は工事中でした。
この点で先を行っているのがシティ・オブ・ドリームスで、カジノフロアにシンガポールで高く評価されている日本料理の「ヒデ・ヤマモト」と、日本発のステーキハウスでドライエイジドビーフが人気のRuby Jacksがあって驚きました。
私たちはRuby Jacksに行きましたが、日本のレストランと変わらない味で、日本からのお客様もマニラの発展ぶりについて強く印象付けられたようでした。