ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントの付加価値を見出す本連載。5月は百貨店のプレミアム系クレジットカードがテーマ。三越伊勢丹グループのエムアイカードの動向を紹介している。(1/3から読む)ーーー
グループ内にあった複数カードを統合
ポイントの活用シーンも拡大
前回に引き続き、エムアイカードの新たな施策を取り上げていきます。
これまで、エムアイカードでは提供サービスが同じでありながら「伊勢丹アイカード」「三越Mカード」「MICARD」というように、のれん別の名称/デザインでした。ところが、5月末からは新規発行分、有効期限更新分から、これら百貨店カードの名称/デザインを統一した「MICARD+」に切り替えていきます。よって、グループ内で複数のカードを持っている方がいる場合、1枚にまとめることをお勧めします。コールセンターや店舗のカスタマーカウンターで対応してもらえるはずです。そのままにすると、番号の異なる2枚の「MICARD+」が届く可能性があり、管理に手間がかかります。
名称/デザインは変わりますが、一般カード、ゴールドカードのスペックや付帯特典に大きな変更は見られません。各百貨店の買い物で付与される5~8~10%のポイントインセンティブ、各種カードサービスは継続する見通しで、むしろさらなる利便性向上のためにメニューの拡充に努めるとエムアイカードは発表していますから、これには期待したいところです。
カードの拡充という点で注目したいのは、今年1月から先述の百貨店カードとはサービス内容が異なる新「エムアイカード〈スタンダード〉」の発行を始めていることです。
最大の特徴は、実質年会費無料だということ。「MICARD+」は税別2000円ですが、「エムアイカード〈スタンダード〉」はウェブ明細サービス登録とカード利用で無料になります。基本のポイント付与率は0.5%と低いのですが、伊勢丹グループ各店やビックカメラ、ソフマップだと1%還元など、ポイントアップの店舗・サービスはあるようです。とはいえ、「MICARD+」より百貨店ポイントは低く設定されているので注意が必要です。