ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

“面倒な人”とのトラブルを回避する手法

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人間は他人との関わりの中で生活しているので、人とのコミュニケーションを避けて通ることはできない。だが、関わらなければならない人の結構な割合がどうしようもない人物であるというのもまた事実である。成功者は相手が“面倒な人”だった場合、その場ではどれだけ悔しい思いをしても、徹頭徹尾、関わらない。その理由は、いずれそのような人物は視界から消えていくからである。

世の中のトラブルを魔法のように解決する方法

自分に突っかかってくる人や、激しいマウンティングを仕掛けてくる人など、世の中は面倒な人ばかりである。そのような人たちを相手にすることは時間のムダであるという話は多くの人が主張している。しかし、その場では頭に来ることも多く、不本意ながら相手にしてしまうということもしばしばである。

自分が相手にしてしまったのであれば、自己責任と言えるかもしれないが、こちらが相手にしなくても、向こうから絡んでくることも多い。そうなってくると、望むと望まざるとに関わらず、面倒な人と関わらざるを得なくなる。これが一般社会の現実だろう。

だが経済的、社会的に成功する人は、それでもなお、こうした人たちとは関わらない。では成功者は、彼等からの攻撃による不快感をどのようにして払拭するのだろうか。それは、彼等とは日常的に関わらなくても済むような、より高い社会的立場を目指すための努力に振り向けるという点に尽きる。

世の中のトラブルの大半は、実は、自身の社会的な地位が向上することで、たちどころに解消できる。

職場で絡んでくる相手がいたとしても、自身が社内で出世したり、転職でステップアップすれば、そうした人物との関係はほぼ自動的に解消される。地域における人間関係に悩んでいても、より環境のよい場所に転居すれば、そうした問題はほぼゼロにできる。

不思議なもので、その場では、筆舌には尽くしがたいような悔しさや怒りを覚えたケースでも、自身のステップアップによって相手との関係が切れた場合には、その後、ほとんど記憶に残ることはない。つまり成功の階段を上るという行為は、どうしようもない人たちとの関係やその記憶が自動的に消滅していくプロセスと言い換えることができる。

このメカニズムに早い段階で気付くことができた人から、順次、成功への道を歩むことができるといっても過言ではないだろう。

加谷珪一

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