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The Style Concierge

キャッシュレス最前線 1/3

ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントの付加価値を見出す本連載。今回は「キャッシュレス決済」をテーマに、最近の動向や、春以降に登場する新サービスを紹介する。

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エンリッチ読者の皆さん、ポイ探の菊地崇仁です。前回は、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が三井住友カードと提携して発行した「TOKYO 2020 OFFICIAL CARD」を取り上げました。Visaはワールドワイドオリンピックパートナーの一社ですから、同ブランドであるのは当然のこと。ホルダーに対しては、『東京2020オリンピック 観戦チケット』が抽選で当たるキャンペーンをVisaが実施したり、大会の公式チケットを同カードで購入すると、クレジットカードのポイント付与、プリペイドカードの還元額が通常の2倍になるなど、独自の特典を用意しています。『東京2020』を大いに盛り上げてくれそうです。

USJのアトラクション「ジョーズ」内にオープンした、三井住友カードのラウンジをはじめ、プレミアム系クレジットカードのホルダー向けに提供している各社のラウンジも取り上げました。こういったサービスは上級カードならではですから、今後も新たな情報があればお伝えしていきます。

ローソン銀行からPontaポイントが
たまりやすいクレカが発行

本題に入る前に、新たに私のコレクションに加わった、クレジットカードを紹介します。それが、ローソン銀行が発行を始めた「ローソン Ponta プラス」です。

ローソン銀行といえばその名も通り、大手コンビのローソンが主導となり設立した銀行です。全国に1万3000以上ある店舗に設置されたローソン銀行ATMを平日の日中であれば手数料無料で使えるのは非常に有利で、さすがコンビニ系の銀行といったところ。同行の利用で共通ポイントのPontaポイントもたまります。

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そして、ローソン Ponta プラスは年会費無料、国際ブランドはmastercardというカードで、ショッピング保険が付帯しています。最大の特徴は、Pontaカードが一体化しているという点で、一般加盟店では200円あたりPontaポイントが1ポイント付与されますが、ローソンやローソンストア100、ナチュラルローソンで使うと、100円で2Pontaポイントがたまります。

さらに、毎月のカード利用に応じて1から4のステージポイントが付与される仕組みで、最上位の「★★★★(4STAR)」(1カ月の利用金額8万円以上)に到達すると、ローソン系列店舗では、なんと100円あたり4Pontaポイントを付与。還元率は4%になるのです。Pontaポイントはローソン系店舗はもちろん、ケンタッキー・フライド・チキン、ドラッグストアのトモズ、ビックカメラ、京阪グループホテル、じゃらん、昭和シェル石油など加盟店が多く、手数料無料でJALマイルにも移行ができます。一般加盟店でのポイント還元率は0.5%と他の一般カードと変わらない水準ですが、ローソンを集中的に使うなら、ポイントはためやすく、水道光熱費など各種料金の引き落としに使うと、ステージアップも何とかなりそうです。

ーーーPontaは人気の共通ポイントで、加盟店もたくさん。ローソンで使うと高還元が実現するローソン Ponta プラスは、便利かもしれない。そして次回以降は本題である、キャッシュレスの最新動向に触れよう。

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菊地 崇仁 (きくち たかひと)

株式会社ポイ探 代表取締役。大学卒業後、日本電信電話株式会社(現NTT東日本)入社。システム開発に携わる。2002年の同社を退社後、友人と共に起業。ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、2011年代表取締役に就任。現在All About、カカクコム、ECZine、日経トレンディネットへ記事を提供する他、テレビ・雑誌でも活躍中。著書に「新かんたんポイント&カード生活 (自由国民社)」、「できるAmazonスタート→活用 完全ガイド(インプレス)」他。

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