ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントの付加価値を見出す本連載。4月最後のエントリーでは、前回に引き続きコード決済のサービス、さらにはコンタクトレス決済について取り上げる。(1/3から読む)
ファミペイはキャッシュバックを検討?
サービス内容の差別化が顕著に
今回も引き続き、コード決済の具体的なサービスを挙げていきます。
■ファミペイ
ファミリーマートによるサービスで、既存アプリを刷新して、今年7月にリリースを予定。独自の電子マネー「ファミペイ」によるバーコード決済で、サービス開始時はチャージタイプで運用し、チャージ額に応じたファミペイを付与。クレジットカードと提携したポストペイ型の決済手段も追加する方針です。Tポイントをはじめ、さまざまなポイントプログラムと連携する、マルチポイント機能を開始する予定で、商品のクーポン、電子レシートなどの機能も用意します。
■7Pay
セブン&アイグループによるスマホ決済のサービスで、コード決済に対応するといわれています。具体的な内容はハッキリしませんが、セブン-イレブンをはじめ、同グループ各店で利用できる可能性は高く、nanacoとの連携も考えられます。ポイント還元などの特典は不明です。2019年度にローンチ予定。
■au PAY
2019年4月からサービスの始まった、KDDIによるコード決済です。最大の特長は、楽天ペイのシステムに相乗りをしているという点。よって、au Payは楽天ペイ加盟店で使うことができ、サービス開始時点で約100万スポットが対応します。大手ケータイキャリアではNTTドコモがd払い、ソフトバンクがPayPayを始めていますが、これにより遅れを取り戻す格好です。au WALLETのプリペイド残高を決済に使うことができ、auユーザーにとっては朗報でしょう。
■メルペイ
メルカリのグループ会社、メルペイが2月から始めた、メルカリアプリを使うスマホ決済サービスです。当初は非接触決済のiDに対応していましたが、3月25日にコード決済も使えるようになりました。メルカリの売上金を決済に使うことができ、売上金がなくても銀行口座からチャージが可能です。
いかがでしょうか。ザっと紹介するだけでもこれだけあり、消費者や加盟店からすると、何を選んでいいのかわからない……そんな声も聞こえてきそうです(苦笑)。他にも、沖縄銀行が開始予定の「オキペイ」、りそなグループによる「りそなウォレットアプリ」、北海道銀行と北陸銀行による「ほくほくPay」、メガバンク主導の「Bank Pay」など、たくさんのサービスがあります。日常生活における利便性、クレジットカードとの連携、ポイントプログラムの充実など、さまざまな視点から絞りこんでいく必要がありそうです。