自動車産業の世界的な調査会社であるJATO Japan Limitedは、欧州の自動車市場についての最新レポートを公開した。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響が続いていることから、2020年11月の欧州の新車販売台数は前年比2桁減。11月の販売台数は1,045,129台で、2019年の同月に比べて13%減少している。その結果、2020年11月は989,500台が販売された2014年以来、最も少ない記録となった。
SUVのマーケットシェアは安定していたが、販売台数は前年比で見た場合11月で13%減、年初来累計台数では21%減少した。だが、1月から11月までの年初来累計台数で見た場合、SUVのマーケットシェアは新型車の投入などもあり、2019年の38%から40.4%に拡大した。
BセグメントとCセグメントについては全体の平均を下回ったが、新型モデルや競争力のある電動化モデルが投入されたことでマーケットシェアを拡大した。
モデル別販売ランキングでは、フォルクスワーゲン ゴルフが欧州での販売台数の首位を維持。同月の販売台数は24,800台で、年初来累計台数は255,000台をわずかに下回った。
SUVで10位にランクインしたのは、プジョー 2008とルノー キャプチャーの2モデル。10位圏外では、フォード プーマ(Puma)、ボルボ XC40、アウディ A3、ルノー ゾエ(Zoe)、フォルクスワーゲン ID.3、キア ニロ(Kia Niro)、メルセデス GLA、シュコダ カミーク(Skoda Kamiq)、ジープ コンパス、メルセデス GLB、ニッサン ジューク、アウディ Q3スポーツバック、キア Xシード(Kia Xceed)、スズキ イグニス、BMW 2シリーズが、いずれも好調な結果となった。
▶︎JATOについて
1984年に設立され、現在世界51カ国以上で活動。30年以上に渡り自動車の仕様、価格、販売登録台数に関する最新のデータを提供し、世界の変化と、それに伴う消費者の考え方の変化を見極め、業界が求める洞察を伝えている。