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ETFラップ® vol.3

資産デザイン研究所代表の内藤忍氏が、各界のプロフェッショナルと投資談議に花を咲かせる、この企画。今回は、「Shinoby`s Bar 銀座」に株式会社お金のデザインの廣瀬朋由社長をお招きして、「ETFラップ™」をテーマに対談。話はいよいよ核心へ――。

質問に答えるだけでポートフォリオが完成

内藤 「ETFラップ®」はロボアドバイザーを用いた運用商品とお聞きしています。具体的に、どういった仕組みなのでしょうか。

廣瀬 簡単にいえば、ウェブ上でシステム化された8つのプロファイリングの質問に答えるだけで、推奨ポートフォリオが提示されます。こういった投資一任のスタイルは、ここ2年くらいでアメリカを中心に増えてきました。アメリカでもベビーブーマー時代の人が引退を迎えつつあり、資産運用は大きなトピック。そこで投資信託はコストが高いので、ロボアドバイザーを使ったディスカウンターが現れてきました。我々は、それを日本に持ち込んだというわけです。

内藤 資産配分は大事だけれど、どうすればわからない人は多いはず。「ETFラップ®」はロボアドバイザーを使うことで、個人のニーズに沿ったポートフォリオを簡単に作ってくれるというわけですね。

廣瀬 株式や債券、不動産、金や原油などの商品をはじめとした多種多様なETFを、資産運用研究の第一人者である加藤康之教授(京都大学大学院経営管理研究部教授)が監修した運用手法によって組みわせることで、一人ひとりのライフサイクルに合わせた200種類以上のポートフォリオのなかから最適なポートフォリオを提示します。しかもポートフォリオを決定するために答えるプロファイリングの質問事項は、次に挙げた項目だけです。

① 現在の年齢、退職・引退予定の年齢
② 運用資金の一部または全部について、運用期間を設定するか
③ 運用益をどう受け取るか
④ インフレについて。今後の日本経済をどう考えるか
⑤ 運用資産について。経済情勢の変動で資産が20%下落したらどうするか
⑥ 投資経験について

これらについて、ウェブ上でお答えいただくと、その結果をもとに3つの概念(機能ポートフォリオと弊社では呼んでいます)から構成した最適なポートフォリオを提示します。そうすることで、リスクとリターンが安定するのが理由ですが、3つの機能ポートフォリオとは次の通りです。

グロースポートフォリオ:短期的な資産価値の変動リスクを許容し、長期的な高い成長性を目指す
インカムポートフォリオ:資産価値の変動シルクを抑え高いインカムを安定的に取得することを目指す
インフレヘッジポートフォリオ:実物資産、インフレ連動資産への投資による資産・資産価値の保全を目指す

資料提供:お金のデザイン
資料提供:お金のデザイン

資料提供:お金のデザイン
資料提供:お金のデザイン

長期的な利益を目指し、短期的な変動には目をつぶるといなら、グロースポートフォリオ、債券が多く含まれ安定的に利益を伸ばしたいなら、インカムポートフォリオ、実物資産への投資を通じてインフレヘッジを考えたいなら、インフレヘッジポートフォリオの割合が高くなります。インフレヘッジポートフォリオを採用したのは、日本は小さな国で原材料を輸入に頼っていて、外部環境に弱いから。たとえば円安になると原材料の物価が上がりますから、それをヘッジしないといけません。それが我々のコンセプトのひとつで、インフレヘッジポートフォリオは輸入物価と連動するようなイメージです。

内藤忍

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