泉氏の人生は紆余曲折そのもの。ファイナンシャルアカデミーを創設する前はいくつかの職を経験し、お金に対しても無頓着だったという。
「お金は入ってきた分だけ使ってしまうという、扱いをわからない性分。そのうえ、収入が多くないのに一人暮らしをし、中古車を買い、分割払いで買い物をするなど、あまりにもバランスに欠けた暮らしでした」

転職を機に年収が上がっても、生活に余裕が出るどころか、ローンを組んで車を買い替えたり、欲しい物は分割払いで購入…お金は貯まらないのに借金だけは増えていくという状態になってしまったという。
「痛切に感じたのは、このままでは何も変わらない、お金との向き合い方を考え直さないといけないことでした」
これが、泉氏がお金の教養に目覚めた、ターニングポイント。そこで、資産運用を検討するが、投資の知識はなく、経済本や資産運用本を300冊以上読んだり、セミナーに通ったそうだが、結果的に学びは得られなかった。
「金融機関が主催するセミナーだと、最初はマーケットの話、次はお宝銘柄、最終的には『口座を開いてください』と締めくくられるのが大半。不動産セミナーなら物件購入、FP(ファイナンシャルプランナー)なら保険を買ってくださいというように、本筋は勉強ではなく、彼らのビジネスだったのです。短期的な動機付けや利益になっても、長期的なプラスにはならないというのが結論でした」
そこで泉氏が創立したのは、「お金の本質について勉強できる場所」。金融や資産運用の専門家にアプローチしてセミナーを主催したのだ。