規模やジャンルを問わず、ビジネスに携わる者にとって「アイデア」やそれを生み出す「発想力」は気になるところ。安定的な成長、あるいは発展の源泉として、アイデアパーソンでありたいと考えるエンリッチ読者も多いだろう。そこで今回は、ベストセラー『考具』の著者で、この4月に新刊『発想法の使い方』を上梓した、博報堂勤務の加藤昌治氏を迎え、アイデアに富んだ個人や組織を実現するためのメソッドについて話を伺った。
加藤昌治と申します。私は1994年に博報堂に入社して、今年で21年目。現在は、マーケティングPR領域、コーポレートPR領域の戦略・企画立案、実施を担当しながら、部署を預かる立場としても、日々ビジネスに携わっています。並行して、「考える」「アイデアを出す」技を鍛える実践的なワークショップも展開していて、これまでに『考具』『アイデア会議』『アイデアパーソン入門』など、発想法に関する著書も書かせていただき、今年4月には『発想法の使い方』を新たに上梓いたしました。
エンリッチのオーディエンスは、ビジネスオーナーやハイクラスのビジネスパーソンが占めているとお聞きしていて、経営に携わる方も多いと思いますが、私自身、著書の執筆とビジネスには多くの類似点があると感じています。アイデアを出して企画に落とし込み、アウトプットさせて着地させるというのは、多くのビジネスと変わりありません。