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インタビュー|加谷珪一
成功者の法則 2/3回

加谷珪一 インタビュー 2

エンリッチでもお馴染みの人気評論家、加谷珪一氏に、富裕層の言動や思考から見る「成功の法則」を伺う特別インタビュー。この2回目は、日本人に多い“4タイプの富裕層”に話しがおよんだ。(1/3回から読む)

富裕層のパターンは4つに分類できる

富裕層や成功者はひとくくりにされがちですが、じつは色んなパターンにわけられます。というのは、そこに辿りつくまでのプロセスに違いがあるからです。ビジネスパーソンとしてスキルを磨きトップに上り詰めた方もいれば、起業家として大成する、資産家の家系というケースも見受けられます。ここでは代表的な富裕層のパターンを取り上げ、彼らの特徴を述べたいと思います。

1.プロの経営者

ひとつは日本でも増えてきた、プロの経営者。元日本マクドナルドトップで、現在はベネッセHD社長兼会長の原田泳幸氏が有名です。

プロ経営者の特徴は、年間報酬が多いということ。そのため、彼らに求められるのは高い業績であり、実現するためのスキルです。ただし、資産は稼いだ分・貯めた分がメインで、年棒3億円だとしたら半分は税金で持っていかれますから、仮に10年間勤めたとしたら10億円といたところ。もちろん富裕層ですが、桁はずれというわけではありません。

彼らに多いのは、良くいえばアグレッシブで、悪くいえば先を考えていないという行動パターン。来年はどうなっているかわからないという不安もあるのでしょうか。稼いだお金を惜しみなく使う人も少なくありません。むしろ、消費することで心の糧にしているようにも思えます。もちろん、すべてのプロ経営者が該当するわけではありませんが。

とはいえ、派手な出費もプロモーションの一環として捉えているプロ経営者もいます。彼らが生き残るためにはレピュテーションが高く、次に声がかからないと意味がなく、目立つことも戦略のひとつ。自分が会社のトップとしてどう見られるのかも含めて、消費にためらわなくなるのです。その振る舞い自体が、ビジネスモデルなのかもしれません。

エンリッチ編集部

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