自分の喜びのために使う
お金には“飽き”が去来する
ビジネスを通じて一攫千金を夢見る人もいるでしょう。もちろん、正当な対価であれば非難される話ではありません。起業家はリスクを一身に負うわけですから、それなりのリターンがあってしかるべき話です。
そこで、一定の成果を収め、それなりの収入が手に入るようになり…多くの成功者は、物欲を満たすようになります。タワーマンション、高級車など、堰を切ったかのように色んなモノに手を出すのですが、そこで私が常々思うのは、すべて自分のために使っても、結局のところ、精神は満たされないということです。これまで、たくさんの成功者を見てきましたが、よほどのカーマニアでない限り、愛車を後生大事にしませんし、飽食に走った挙句、健康を壊してしまったという人いました。
そこで実践していただきたいのは「他人の喜びを自分の喜びにする」こと。寄附でも構いませんし、周りの人のために使ってみるなど、自分以外の誰かの役に立つためにお金を使ってみてください。そこで相手の喜ぶ顔がイメージでき、自身も満足するならば、これは至上の精神的報酬になります。
自身の欲にはいつか限界や飽きが訪れ、いずれは、単にお金を使うことだけが目的になり、そうなるとメンタル的なバランスも欠いてしまいかねません。ところが、周囲のためであれば、使い方も無限大に広いがるはず。飽きることはありませんし、かつ満足感も得られます。多くの報酬が手に入る可能性のある人こそ、こういったお金の使い方を身につけるべきです。これはキレイごとではなく、モチベーションの維持にもひと役買います。
*この記事は2016年12月に掲載されたものです
高畑好秀 著
一流だけが知っている自分の限界を超える方法
KADOKAWA/中経出版 1,404円
名だたるトップアスリートが指名するメンタルトレーナーである著者が、彼らと真剣に向き合う中で見出した「人間は本来負けたがっている」というオリジナルのスポーツ心理学をベースに、「勝ち」への執着を捨て、限界突破のための「負け」を知る究極の方法を説く。
高畑好秀 公式サイト: www.takahata-mental.com
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