負けを覚悟できないなら
勝負の場に立つべきではない
スポーツの世界では、プレッシャーに負けないために、失敗を覚悟することを覚えるように指導を行います。そもそも、安打2000本を達成したプロ野球の名選手であっても、その裏側には数えきれないほどの凡打があるわけで、それがあるからこそ、偉業につながっています。ピッチャーにしても、打たれることを恐れていては、全力で投げ切ることはできません。重要なのは、負けという土台の上に成功があると知ることです。勝つことばかり教えても、本当に勝てる選手になることはできません。哲学的にもなりますが、そういったメンタリティを持つことでプレッシャーをはねのけることはできますし、目標とするゴールに近づくことができます。
では、失敗したときはどうすればいいのでしょうか? ポイントは、素直に認めてしまうこと。あとは、何が悪かったのか冷静に検証して、次は同じ事をしないように行動すればいいのです。PDCAを回すことでミスはおのずと減っていきます。
ビジネスに限らず、人が何かアクションを起こすには失敗がつきものです。むしろ「うまくいかなかったけど何か問題でも?」という気持ちで構えればプレッシャーに押しつぶされることもなく、ミスしたならば検証、うまくいけばポイントを押さえて習慣化していく、こういった流れを自分のなかにつくることで、プレッシャーに負けず、かつ成功体験も積み重ねることでポジティブになれる、攻守がそろった人格を育てることができるはずです。
*この記事は2017年6月に掲載されたものです
高畑好秀 著
一流だけが知っている自分の限界を超える方法
KADOKAWA/中経出版 1,404円
名だたるトップアスリートが指名するメンタルトレーナーである著者が、彼らと真剣に向き合う中で見出した「人間は本来負けたがっている」というオリジナルのスポーツ心理学をベースに、「勝ち」への執着を捨て、限界突破のための「負け」を知る究極の方法を説く。
高畑好秀 公式サイト: www.takahata-mental.com
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