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モチベーションを高く保つには?

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メンタルトレーナーの高畑好秀氏が、悩めるエンリッチにアドバイスする本コラム。意外な視点からの言葉に、思わずハッとさせられるかもしれません。今回は高畑氏流「モチベーションの保ち方」について紹介します。

仕事を仕事と思わない人ほど
やる気は長続きする?

リーダーシップを発揮し、周囲の人々をけん引しながらビジネスを推し進めるには、並大抵ならぬモチベーションが求められます。ところが、人のメンタルは環境によって左右され、やる気も上がったり下がったり…。高く維持し続けることは容易でありません。では、どうすればいいのでしょうか。

矛盾するかもしれませんが、「仕事を仕事と思わない」、これに尽きます。指導するアスリートにもよく伝えていることです。皆さんであれば、直観で理解しているのではないでしょうか。

日本を代表するような経営者、さらには新進気鋭のベンチャー創業者を見ると一目瞭然ですが、彼らは自身が手掛けるビジネスを、心の底から楽しんでいます。好きでなければできませんし、だからこそモチベーションを高く保ちながら、長く続けられるのです。

あるいは、ビジネスを通じて社会的使命に目覚め、人生観にもつながっていくのは、ビジネスをお金を得る手段だけと捉えず、提供するモノやサービスが、人の役に立っていると理解しているからこそ。こういったメンタリティであれば、モチベーションは簡単に揺るぐことはありません。

アスリートに例えてみましょう。イチロー選手はプレイヤーとしてだけではなく、人格の高さからも、ファンは国内外を問わず、たくさんいるのは周知の通り。長きに渡り第一線で活躍していますが、選手としての名誉はもちろん、通常の人であれば一生かけても手に入らないような富も手にしています。いつ引退しても生活に困ることはないでしょう。

ところが、彼が選手を続けるのは、心の底から野球が好きで、自身を支えてくるファンがたくさんいると知っているからではないでしょうか。ベースボールをビジネスではなく、1日でも長くやり続けることが、人生のミッションと考えているのだと思います。

現代はネットインフラの普及も後押しして、お金を稼ぎやすい時代になりました。それこそ、スモールビジネスを立ち上げるのは難しくありませんし、ネット副業や投資で収入を得ている人もたくさんいることでしょう。もちろん、そうやってお金を得ることは悪くなく、私も否定はしません。ところが、「何のためにやっているのか」「何かの役に立っているのか」といった、気持ちを支える源泉がないと継続することは難しく、途中で投げ出してしまうことも…。ですから、そういった点を自問自答し、自分なりの答えを見つけるとモチベーションは維持しやすくなると思います。

高畑好秀

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