メンタルトレーナーの高畑好秀氏が、悩めるエンリッチにアドバイスする本コラム。意外な視点からの言葉に、思わずハッとさせられるかもしれません。今回のテーマは「心の充電」。疲弊したメンタルを癒し、高めるトレーニング方法を紹介します。

心のエネルギーは無限ではない
定期的にチャージしないともたない

酷使すれば身体に疲労が蓄積し、休息しないことに回復はしません。プロスポーツの世界では、オンとオフの線引きがしっかりとしているのは、高負荷のパフォーマンスを続けると慢性的な疲労状態に陥り、ケガや故障、最悪の場合は選手生命を脅かす危険があるからです。

ですが、それはフィジカルに限った話ではありません。例えばプロ野球であればペナントレースが終われば長期のオフに入りますが、これはメンタルを癒す狙いもあります。オンシーズン中は身体を使うばかりか、プロアスリートだからこそプレッシャーもあり、ファンからの声援がある一方でバッシングも…。そんな毎日を過ごすわけですから、心のすり減り方も尋常ではないはず。オフシーズンを設けることで、メンタルを癒し、来期に備えるというわけです。

これは、ビジネスパーソンでも同じことでしょう。日々のタスクから四半期、半期、通期の決算に追われ、それに応えるためには、メンタルがしっかりしていないといけません。心の疲れは身体の疲れを生み、思わぬミスにつながってしまうことも…。心の力は無尽蔵ではありませんから、どこかでチャージしないと、高いパフォーマンスを維持することはできないでしょう。身体を休めることが必要なように、心も定期的に充電することが大切です。だからこそ、趣味などを通じてリラックスすることは重要で、それが明日への活力になっていきます。