自己責任を徹底できると、成功の道筋が見えてくる
「嫌な思いをしたら、そんな店にしか行くことができなかった自分の責任」という考え方は、お金持ちになるための必須マインドといってよい。これはお店のチョイスに限らず、様々な場面でも適用される。
株式投資をしている人で、アナリストの予想が外れたといって激しく怒っている人を見かける。非常に厳しい言い方だが、そのような感覚のままでは、株式投資で儲けることはほぼ不可能である。
投資はどの銘柄を選択するのか、どのタイミングで買い付けるのかといったところはもちろん、どのアナリストの情報を活用するのかまでを含めて、すべてが自身の責任である。投資の世界において、一切、他人が入る余地はない。
ビジネスも似たようなものである。ビジネスで成功できる人は、結果のすべてを自己責任にすることができる。たとえ人からダマされたとしても、その人間を信用したのは自分である。ダマされた時にどうするのかという対応策を練っておかなかったのはすべて自分の責任ということになる。
こうした考え方を徹底させていくと、本当に頼ることができるのは自分自身だけということが皮膚感覚で分かってくる。この段階に来ると、不思議なことにビジネスや投資はうまく回り始める。
これに対してお金に縁のない人は、常に他人に対する不満ばかりになる。このような状況ではめぐってきたチャンスをうまく生かすことができないのは当たり前である。
成功できる人は、他人に対する不満がないわけでも、人に対する妬みが存在しないわけでもない。人並みにこうした感情を持ち合わせてはいるのだが、それ以上に自分に対する不甲斐なさが大きいのである。そして、これこそがお金持ちになるために必要な合理主義を生み出す源泉となる。
*この記事は2018年1月に掲載されたものです。
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