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ジョホールバルでの生活

さて、このように不動産開発が活発化するジョホール州ですが、教育面でも注目が高まっています。そのきっかけとなったのが、英国のケイト妃も卒業した名門マルボロカレッジの分校が設立されたことです。

名門マルボロカレッジの分校
名門マルボロカレッジの分校

マルボロカレッジが海外に分校を設立するのはジョホール州が初めてでした。シンガポールではなくジョホール州を選んだ理由として広大なキャンパスが確保できることを上げています。

子供が転校するにあたって何度か視察しましたがキャンパスの広大さは圧倒的で、ラグビー場やサッカー場が何面もあるだけでなく、ポロ場やそのための馬の厩舎、さらにはレガッタ練習用の池まで完備しています。これまでのコラムでも紹介してきたように、シンガポールのインターも充実した設備を誇っていますが、やはりマルボロカレッジと敷地面積では比較になりません。

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マルボロカレッジの入学試験を受けるにあたって、夫婦共に同校で教壇に立ち、ご夫婦に色々と教えてもらいました。このお子さんは2人ともマルボロカレッジに通っていますが、特にスポーツのカリキュラムが充実していることが魅力的で、ラグビー、サッカー、ネットボール、ラウンダース、クロスカントリーなど様々なスポーツに取り組んでいました。

娘の入学試験は英語での行動観察3時間だけで、2年間シンガポールのインターで英語を話せるようになっていた為、1回目の試験で無事合格しました。親は小さいころから無理に転校する必要はないと感じていましたが、子供が入学試験を受けた時に何か感じるところがあったようで、マロボロカレッジにぜひ通いたいと希望したので、本人の意向を優先させて転校を決めました。

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8歳以上であれば、毎日国境をわたってスクールバスで通うことも可能なのですが、うちの子供はそれに満たないために、学校の近くにコンドミニアムを借りようと考えています。妻と子供はジョホール州で平日を過ごし、仕事が入った時や休日、さらには長期休暇をシンガポールで暮らし、私はタイミングごとに東京と、家族が居る方の都市とを行き来するという生活となります。

3ユニットも家を借りると固定費が馬鹿になりませんが、現在通っているシンガポールのインターよりもマルボロカレッジは年間100万円ほど学費が安く、さらに150㎡ほどの4ベッドルームも月12万円ほどと、シンガポールよりはるかに割安に賃貸できるので、3都市生活にチャレンジしてみようと考えています。

ジョホール州は、日本よりも安全なシンガポールと比べると治安に不安がありますが、比較的安全とされるB地区にマルボロカレッジはあり、日本人の生活を大きく助けてくれるイオンのショッピングセンターも学校の近くにあるため、このエリアにコンドミニアムを借りる予定です。

レストランなども増えてきており、先日日本人が経営するイタリアンに行きましたが、6品のフルコースが2,000円ほどで食べられ、外食のコストもシンガポールの10分の1ほどで感動しました。

まずはコンドミニアム探しから着手しています。8月以降はジョホール州にもかなりの時間滞在するので、実際に生活する中で気づいた詳細情報をこのコラムで紹介していきます。

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岡村 聡 (おかむら さとし)

シンガポールで資産運用のアドバイスを行う株式会社S&S investments代表取締役。 マッキンゼー&カンパニー、アドバンテッジ・パートナーズなどを経て、2010年11月に妻と2人で同社を設立。現在、資産運用に加えて、海外移住や海外不動産投資などのコンサルティングも行っている。著書に「世界の超富裕層だけがやっているお金の習慣」(KADOKAWA/中経出版)など。

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