ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

KLで子育てする日本人

この連載でも以前に紹介しましたが、KL(クアラルンプール)~シンガポール間の高速鉄道や、ジョホール州~シンガポール間の地下鉄の計画が打ち出されており、シンガポールとマレーシアの経済的連携の強化が注目を集めています。

日本人の不動産投資家にはシンガポールに近いジョホール州への投資の方が人気ですが、マレーシアの首都クアラルンプール(KL)は約700万人とマレーシア全体の約4分の1の人口を有する一方、ジョホール州の人口は約350万人と約半分です。1人あたりの所得もジョホール州の年収の中央値が約210万円であるのに対して、KLが310万円と約1.5倍であるため、経済規模で比較するとKLの方がジョホールの3倍近くになっています。

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今回から2回にわたって、このマレーシアの経済的な中心であるKLで活躍する日本人を紹介してきます。初回は現在家族でKLに暮らしていて、お子さんを英国系のインターであるアリススミスに通わせているUさんです。

Uさんに連絡をしようと思ったきっかけは、うちの子供が転校する予定のジョホールのマルボロカレッジにお子さんを通わせていたのですが、わずか1年でKLのアリススミスに転校したので、何かマルボロカレッジに不満があったのか話を聞きたいと思ったからです。

知人を通じて連絡をしたところ、ご主人の仕事の関係で元々KLに行く予定があったところ、最も通わせたい学校であったアリススミスに1年のウェイティングがあったので、インターに馴れさせる目的もあってすぐに入学できるマルボロカレッジを選んだということでした。

その後予定通りに、ご主人の仕事がKLで開始となったのでマルボロカレッジに1年通った後に、アリススミスに転校しました。特にマルボロカレッジに不満があったわけでなかったので、これから子供を転校させる身としては安心したのですが、短期間で2つのインターにお子さんを通わせたUさんの話からは色々と参考になるポイントが色々とありました。

Uさんには現在10歳になる男の子と、4歳になる女の子の2人のお子さんがいます。上のお子さんは日本に居た時に一時カナディアンスクールに通っていた為、英語にはある程度慣れていましたが、下のお子さんは3歳でジョホールに行くまでは一切英語の経験はありませんでした。上のお子さんはマルボロカレッジに1年間通い、下のお子さんはマルボロに入学できない年齢であったのでジョホールのナーサリー(保育園)に通っていて、今は2人のお子さん共にアリススミスに通っています。

岡村聡

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